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生まれてくる子と母の未来をつむぐ

若年層の出産と聞いてどんなイメージを描くでしょうか?
出生率が第1位の沖縄県ですが離婚率そして貧困率や平均年収の低さも第1位という残念な結果も。「変えたい沖縄の未来」のひとつに「若年層の出産・育自」というテーマを私自身ももっています。そんな変えたい沖縄の未来に繋がる新たなクラウドファンディングについて綴ってまいります。

貧困率、母子家庭率、教育環境との関連

普段はどちらかというと沖縄の青い空や海をはじめ、華やかな部分を中心に発信しておりますが、それとは裏腹な沖縄の影の部分についても実は関わりも多いところです。そもそも私自身大学で社会福祉を専攻し、サラリーマン時代の半分以上は社会福祉の分野で、今でも関わる6割は社会福祉の分野だったりします。

中でも特に課題だと感じていることの1つが子どもに関わることです。離婚率も、貧困も、所得の低さもしかり。すべて最終的には子ども達の未来に直結するというのが根本にあるからです。

沖縄県の公式サイト(2016年データ)によると

子どもの貧困率29.9%(全国平均16.3%)
非正規雇用者の割合43.1%(全国の割合38.2%)
最低賃金792円(全国平均902円)
母子家庭の出現率5.46%(全国2.65%)

ワーキングプアと呼ばれる層が多く、また貧困に陥りやすい母子家庭が多いということが要因として上げられています。それらは子ども達が成長する中で、進学や進路にも影響を与えているのはいうまでもありません。家族のために進学ではなく就職を選ぶ、こどもができてしまったために義務教育ですら機会を奪われるこどもが存在するという話は、まだまだ実態としてあるのです。そして、この負の結果は、そこで途切れるのではなく、連鎖している現状があるのです。

若年層の妊娠や出産

この若年層に関していうと望んだ妊娠であることは、ほぼほぼないでしょう。いわゆる思いがけない妊娠であり、その背景は様々です。性行為そのものやその先にある妊娠に関する知識不足や家庭の貧困問題、そして親や身内からの暴力(性暴力含め)など本当にいろんな原因が絡み合っています。

ただ共通してしていることは、人との関係性、特に保護者との関係性そのものが貧困していることのようです。愛された、大事にされた、存在を認められたそんな実感をこれまでに得られる機会が少なかった、もしくはなかったことは大きいでしょう。そして同時に、この妊娠を期にまだ「こども」と呼べる若年層の女性達が孤立せざるを得ない状況にあり、ある意味、人権が保証されていない状況にあるということです。

そしてこの問題は、実は新型コロナウィルスによる休校などの影響で沖縄に限らず日本全国的に10代女性からの妊娠相談も急増し、妊娠をきっかけに社会の中で孤立する女性、しかも若年層で目立っているとのこと。日本財団が2020年7月から妊娠SOS相談窓口推進事業として思いがけない妊娠をした女性への必要な支援に着手しているようです。


「生まれてくる子と母の未来をつなぐ」クラウドファンディング

この「生まれてくる子と母の未来をつなぐ」クラウドファンディングは、おきなわ子ども未来ネットワークが行っています。法人設立の背景にあった事件の1つが、2013年に県内で起きた団地敷地内に生後間もない女児が置き去りにされた事件。逮捕されたのが、中学3年生の女の子で一人出差をし「どうしてよいかわからなかった」と供述したということです。

これらいくつか出来事や代表の山内さんが長年の県行政でこども問題に関わった経験を踏まえ

「予期せぬ妊娠や出産をして、子どもを育てることができないとしても、気軽に相談できる場所があれば、そのような親子を救えたのではないか」

という思いのもと、おきなわ子ども未来ネットワークは2018年2月に設立され、今回のクラウドファンディングは

妊産婦の支援に特化した県内で初めての宿泊型居場所を本島中部に開設。安心・安全に出産できる場所がなく、悩んでいる県内女性を最大6人受け入れ、出産後も次の行き先が決まるまでの一定期間をサポートするのが目的

クラウドファンディングの詳細はこちらから↓↓↓

変えたい沖縄の未来のひとつ、私の想い

若年層の妊娠や出産については、出産前の女の子の身体の異変に誰ひとりとして気づかなかったのか?どうやって飢えをしのぎ、つわりや自分自身の身体の変化や不調に対する不安を乗りきったのか。なんとも心苦しく、そして痛ましく、大人として私たちに何ができるんだろう?と本当にいたたまれない気持ちになります。

それだけでなく、この子が例え育自に向き合ったとしても、その子がかつて描いていた夢や未来は訪れるのであろうか?すべてが奪われてしまうのか?そうであってはならない。

「人は、幸せになるために生まれてくる」

それを信じて、この課題に対して支援やサポートをしたいなあというのが私の想いでもあったりします。ぜひ共感される方は、クラウドファンディングへの応援もお願いいたします。

よろしければぜひサポートをお願いします! これを励みにより価値ある、ためになるそして笑顔溢れる発信に心を配って参ります。