ていうか、言えばいいじゃん
最近なんとなく気になっていること。
それはアサーティブ・コミュニケーション。
これがうまくできれば、日本の家庭や学校で問題になっている多くのことが解決するんじゃないかと思う。
アサーティブ・コミュニケーションとは、自分も他者も尊重しながら自分の意見を正確に相手に伝えること。息子が通うN中でも、アサーティブなコミュニケーションを重視しているそう。
思い返せば、私はこれまで息子のことで、小学校でも中学校でも先生とたくさん話をしてきた。その結果として、敵だと思っていた先生と理解し合えたり、状況が良くなったりしたことがあった。
「アズアズさんの息子さんの先生は良い人ばかりで良いね」私たちの事例を聞いてそういう見方をする人はいるし、実際に良いご縁に恵まれていると思う。
でも、そうは言っても、私たちの周りにもいろんな人がいる。考え方の異なる人と対話をするときに役に立ってくれているのが、アサーティブなコミュニケーション。アサーティブという言葉をつい最近まで知らなかったぐらいだから、意識していなかったけれど。
納得がいかないこと・疑問に感じること・変えてほしいこと・わかってほしいことは、何度も伝えてきた。感情的になるのではなく、相手の立場もリスペクトしつつ、伝えた。一度じゃなくて、何度でも。
これはかなり疲れることだ。大きなエネルギーを必要とするし、メンタルが相当疲れる。はっきり言って、めんどうくさい。
だけど、環境や状況を良くしたかったとしたら、必要なプロセスなんだと思う。
で、最近よく感じるのが、多くの保護者はここまで伝えてないんじゃないかということ。
「伝えるべきことを、きちんと伝えていますか?」
「相手に伝わるまで、何度でも伝えていますか?」
家族だって自分とはちがう人間なんだから、言わないと伝わらない。家族以外の人なら、なおさら言わないと伝わらないと思う。
でも、言いさえすれば、先生だってわかってくれるし、そこで初めて気づいてもらえたりするものだ。「言ってくれてありがとうございます」と、時には感謝されることだってある。
そう!
「言えばいいじゃん。」
いろんな人の話を聞いていると、もしかして、言うべきことを言わずして、「学校が●●してくれない」って言ってる?と思うことがある。
それじゃ伝わらないよね。
言わないとわからないよね。
厳しい言葉で言えば、やるべきことを怠っているだけなんです。
そんなんじゃ変わらない(良くならない)んです。
親が自分の口できちんと伝えられないと、子どもだって自己主張できる人にならないでしょう。
言えない親になっていませんか?
もしあなたが伝えられない親だったら、連鎖を断ち切りませんか?
だって、わが子が言えない人になっちゃうよ。それでいいの?
いざという時に「私はそうは思いません」「私はこうしたいです」って、自分の口で言える方が、人生の幸福度が格段にアップすると思いませんか?
それって、すごく深刻なことだと思うんです。相手を尊重しながらも自己主張できて、自分の意見を他者に伝えられると、自分の環境を良くすることができるんです。
私はわが子には、相手のいないところで文句を言うだけの人になってほしくないです。
言わないと伝わらないんです。
思っていることを、言えばいいじゃん。
相手へ配慮しながら自分の意見を伝えるのは、なかなか難しいし、はっきり言ってかなりめんどうです。でも大切だからこそ、日常の中で、家庭で練習していけば良いと思うんです。
状況が変わるかどうか、相手が自分の思い通りになるかどうかは別です。だけど、言わなかったら何も始まらない。
言って変わらなかったとしても、言わないよりは100倍マシだと思う。言わないでためてしまうのは、精神衛生上においても良くないこと。
そう感じることが最近多々あって、「そう思ってるなら、相手に言えばいいじゃん」と相手に対して心の中でつぶやいている自分がいる。
そして、そんな自分に対して、「それこそ言えばいいじゃん」と自分にツッコミを入れている私がいる。
伝える時に忘れてはならないのが、他者の意見への批判はOKだけど、他者への批判や人格否定は、決してしないということ。
次回こういった場面に出くわしたらなら、相手のために言ってあげようと思う。
「それを相手に伝えてみたら?」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?