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ぼうたんや もうひと息で 雨あがる

「ぼうたん」は、牡丹のこと。ほかに「富貴草(ふうきぐさ)」「深見草(ふかみぐさ)」など。

七十二候の【牡丹華】に入ります。

「牡丹華」は「ぼたんはなさく」」と読みます。七十二候の18番目で、二十四節気「穀雨」の末候です。牡丹の花の咲く時期なりました。5月4日まで。

牡丹華 Botan hana saku “Peonies bloom.”
〔peony;牡丹 bloom;花が咲く葉〕 April 30-May 4

牡丹は中国を代表する花です。別名がいろいろあります。「花王」:百花のうち牡丹がいちばんであることから。「天香国色(てんこうこくしょく)」:天下一の香りと国いちばんの色をもつ花として。「花神」とも呼ばれます。

日本には遣唐使がもたらしたといわれ、当初は薬草(頭痛、腹痛、月経不順などの婦人薬)として利用されました。花の美しさから平安時代には鑑賞用として栽培されるように。江戸時代にさかんに栽培や品種改良がおこなわれ、300を超える品種が生まれました。

躑躅終え 牡丹に変はる 歳時記の
 夏のページに 指とまりたり

躑躅(つつじ)は春の季語です。牡丹は春の歳時記になく、夏にのっていました。花期は4月から5月にかけて。写真:長浜市の「医王山総持寺」にて。このお寺は、西国薬師霊場第31番札所、びわ湖108霊場第46番札所です。
雨あがり牡丹を訪ねたとき、私ひとりでした。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖を望む草庵にて
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