大雪やかじかむ指にダウン着る

「大雪」は、ふつには「おおゆき」と読みます。二十四節気では「たいせつ」です。どちらにしても寒さが身に染みる季節になりました。雨が冷たくなり、次第に雪に変わります。

二十四節気の【大雪(たいせつ)】に入ります。
北風が日ましに強くなり、雪がさかんに降るころ。北国や山里では、積もっている所もあるでしょう。本州はまだ少し先になります。やがて山の峰は雪におおわれ、平地では北風が吹きすさびます。いよいよ本格的な冬です。12月21日まで。

Taisetsu 大雪 Greater snow
“Heavy Snow; Snow starts falling.”
December 7-21

冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月7日).小雪
(11月22日)〕・仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕・晩冬
〔小寒(1月5日).大寒(1月20日)〕とします。
いよいよ仲冬に入ります。

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七十二候の【閉塞成冬】に入ります。

「そらさむくふゆとなる」と読みます。「へいそく」とそのまま読ませる暦もあります。
一年を72に分ける七十二候の61番目です。二十四節気「大雪」の初候になります。まるで天を塞(ふさぐ)ような重苦しい空。本格的な冬になりました。12月11日まで。

閉塞成冬 Sora samuku fuyu to naru
“Cold sets in, winter begins.”　December 7-11
〔sets in；(悪天候などが)はじまる〕

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先日「ヴォーリズ記念館館長とめぐるヴォーリズ建築めぐり」に。20人の参加で、6カ所をめぐる3時間のコースです。歩いたのは11,000歩でした。

ヴォーリズは、明治38年にキリスト教の伝道を胸に24歳で来日。はじめは滋賀県近江八幡にある県立商業学校の英語教師になります。その後、建築家の道へ。メンソレータムを輸入し、近江兄弟学園の設立などさまざまな分野での社会貢献事業を展開していきました。

帰化して「一柳米来留(ひとつやなぎ　めれる)と改名します。「一柳」は妻の名字、名前の「米来留」は「米国より来て留まる」という意味です。
「近江八幡は、自分にとって世界の中心」という思いで、83歳まで活躍しました。

　　　　　ひとり来て
　　　　　ここを地球の中心と
　　　　　定めしヴォーリズ
　　　　　一粒の麦

「一粒の麦」は、新約聖書・ヨハネ伝「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる」。

手がけた数は昭和18年当時で中国、満州、朝鮮をふくめて約1,600にもなりました。そのなかのいくつかをスライドで紹介していきます。
軽井沢会テニスコート(当時の明仁さまと正田美智子さんの出会われた所)。山の上ホテル(作家などの定宿に多く使われた)。大丸心斎橋店本店。東華菜館(京都四条大橋西詰めにある北京料理店)。旧豊郷(とよさと)小学校〔テレビアニメ「けいおん！」の舞台ともいわれ、人気の聖地巡礼スポット〕。神戸女学院(国の重要文化財)。関西学院大学。

おや、見たことのある建物だ。同志社大学のアーモスト館だ。ほかにもいくつかでてくる。知らなかった。記念館の館長が、ここに同志社の卒業生はいますかと聞かれ手を上げると、朗郎と歌いだした。

One Purpose, Doshisha thy name
ワンパーパス同志社ザイネイム
Doth signify one lofty aim;
ダス、スィグニファイ、ワンローフティエイム
To train thy sons in heart and hand
トゥトレーンザイサンズィンハートンハーンド
To live for God and native land.
トゥリヴフォガーダネイティヴラーンド
Dear Alma Mater, sons of thine
ディア、アールママーター、サーンゾヴザイン
Shall be as branches to the vine;
シャルビー、アズブランチェズ、トゥーザヴァイン
Though through the world we wander far and wide,
ゾー、スルーザーワールドウィワンダ、ファーランワーイド
Still in our hearts thy precepts shall abide!
スティール、インナワハーツザイプリセプツ、シャーラーバ

「ひとつの志」同志社よあなたの名は、
まさに一つの立派な目的を表します。
あなたの子どもたちを心身ともに鍛え、
神と祖国のために生きる者とするのです。
「ひとつの志」同志社よあなたの名は、
まさに一つの立派な目的を表します。
あなたの子どもたちを心身ともに鍛え、
神と祖国のために生きる者とするのです。

この校歌も作詞したという。突然50年前の意識が戻ってくる。古い英語で、覚えるの苦労した。ヴォーリズと、わたしの魂が共振した一瞬です。深く学べた「ヴォーリズ建築めぐり」でした。

写真は、ヴォーリズ学園の「教育会館・ハイド記念館」です。
この日は、新調したダウンを着ていきました。

あなたが幸せでありますように　
琵琶湖のほとりの草庵にて
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