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教員がiPadに入れるもの、入れないもの

iPadは教員1・2年目の頃に購入しました。
大型テレビが教室になく、使うときは遠くの教室から運んでくる必要があるので、研究授業や10分の動画を見せる時など、ここぞ!と思うときのみ、使っていました。結局仕事ではあまり使わなくなり、写真や動画をとる、WEBページを閲覧する、youtubeやamazonprimeを見る専用機となっていました。

1年前にiPadAir4を購入し、applepencilが使えることで革命が起きました。
仕事にも毎日持っていき、いろんな場面で活用できています。
約1年間かけて、iPadに少しずつデータを入れています。
入れるものによりますが、ほとんどが、AdobeScanでPDF化し、OCR化(文字認識のため)してから、GoodNotes5に移して管理しています。



他にも入れるといいものがあればぜひぜひコメントお願いします!

iPadに入れるもの

1教科書のPDF

教科書のPDFが一番入れてよかったです。ペンは使えなくても活用できるので、もっと早く入れれば良かったと思っています。
授業中に大型テレビに映すために、PDF化していましたが、職員室で教材研究をするときも、わざわざ教科書を探して、開く必要がなくて良いので便利です。社会科は教科書も多い(現在、教科書だけで2学年計4冊、資料集を入れると計8冊使っています。)ので、かなり便利です。

2授業ノート

これまで、ノートだけは紙にこだわっていました。
長年、それこそ小学生の時から紙のノートに字を書いていました。
今更、iPadのパネルに字を書くというのは、なんとなく抵抗があったからです。また、授業中iPadは大型テレビに映すように使うので、授業ノートは別の方が良いと考えました。しかし、授業ノートも電子化したことで、やはり持ち運びが楽になりました。授業にノートを持っていく必要がなくなり、家に仕事を持ち帰るときも、iPadのみですむようになりました。

3過去の授業ノート

毎年担当学年が違い、状況が違うので(例えば、昨年度は感染症予防のための休校措置があったので、授業内容も方法も全く異なります)過去のノートはできれば全部とっておきたいのが本音です。
しかしながら、社会科教員は持ち物が多く、職員室の個人ロッカーは狭く、研究室は地図&地球儀置き場となってしまっているため、本やノートは1冊でも少ない方が良いです。そこで、過去のノートを冬休み中にすべてPDF化し、10冊ほどのノートを処分しました。(Amazon primeでアニメを1クール分見ながら楽しく作業しました)Goodnotes5の検索機能を使えば、見たいページをすぐに見ることもできるため大変便利です。

4資料集

学年ごとに資料集を選定しているので、地理・歴史・公民と3分野受け持つ社会科教員は資料集も1学年担当で2冊、2学年で4冊、3学年で6冊持つことになります。教科書よりサイズが大きく(A3が多い)分厚く、自宅に持ち帰るのはしんどいです。資料集もできれば手作業でPDF化すればよいと思うのですが、教科書ほど使用頻度が高くないので、使うページだけ撮影して使っています。
GIGAスクール化の影響で、資料集を全てWEB上で閲覧できるようになった会社もちらほら見られました。来年度以降もそのような会社の資料集を選ぼうとこっそり思っています。

5ワーク・プリント類

生徒用のワークです。データ化するつもりは全くなかったのですが、ワークをなくした生徒用にコピーするために、ついでにデータも保存しました。
数学や理科ではないので、ワークの問題を授業中に解くことは少ないですが、「ワークにはこのような形で問題になっているよ。」と一瞬でも画面でみせたあとで、授業で扱うと子どもたちの意識が変わることが分かりました。まだ試せていませんが、テスト作成時もきっと便利になるのではないかと思っています。

6教務手帳

Goodnotes5にテンプレートをおとして、手書きで使っている人も多いようですが、自分の職場は授業内容以外に書き込まなければならない内容が多いです。
小学校の先生は毎回内容が違うのできっと手書きの方が便利だと思いますが、中学は同じ授業を4・5回するので、手書きは非効率的です。コピペが使えないと困ります。
というわけで、時数管理のための教務手帳は基本的にパソコンでエクセルファイルで作っています。iPadでは参照用として、月ごとにGoodsnotes5にコピーして使っています。どこの学校でもそうだと思いますが、管理職に提出する必要があるので、印刷して、提出用ファイルに閉じてありますが、そのファイルは持ち運んでいません。

7指導書

教員歴10年目ですが、いまだに指導書は使います。板書計画の例を参照したいのと、生徒に活動させることができる部分を確認したいからです。
ただ、とっても分厚い上に、4冊あるのでPDF化する元気がありません。毎回使うのではなく、困ったときにちらっと見る程度なので、全部のデータを入れておきたいのですが、今のところ、使いそうなページだけ写真でとって使っています。本当は全部iPadに入れておきたいのが本音です。

8写真資料

これまで写真資料をA3カラーで大量に印刷し、A3ファイルに単元ごとに保存していました。歴史上の人物なんか、有名どころはほぼそのファイルの中に眠っています。毎年印刷するのがとても面倒なのと、あまりカラープリンターを使うとコスト的によろしくないからです。
単元ごとに分けてきれいに保存してあるのですが、今年度大型テレビが入ったことで、ほとんど使わなくなりました。A3の印刷より、大型テレビに映した方が絶対見やすいので。
写真資料のiPad上でのコレクション方法については、現在試行中なので、まとまったら紹介したいと思います。(まだ誰もやっていない気がするので、誰かがやる前に紹介したいのが本音…)

iPadに入れないもの

基本的に、個人情報に関わるものは、iPadには入れないことにしています。特に出席データ・住所や電話番後・生徒指導記録・成績などは絶対入れないようにしています。iPadには指紋認証や鍵がかかっているとはいえ、授業後ふと画面がつけっぱなしになっていて生徒が触るということは、ありうると考えるからです。(今時の生徒さんは、先生の私物でも平気で触ります。カバンや筆箱の中身もあさります。私たちの時代には考えられないのですがね…)

1出席データ

出席データは紙で出席簿を管理しているので、紙にだけ残しています。
忘れてはいけないものなので、1つのものだけで管理します。

2生徒指導記録

職務用のパソコンでワードで作成し、セキュリティソフトで管理しています。以前は、A4サイズのウィークリーのスケジュール帳で管理していましたが、書ききれなくなったので(お察しください)、特に長く記録しなければならないことは、裏紙に聞き取ったことをメモし、パソコンでまとめています。

3授業態度

挙手発言や忘れ物、提出物など、名簿にチェックを付けているのですが、名簿は細かいので、ipadだと使いにくいです。これだけは印刷してファイルに閉じて持ち歩いています。テストの点数記録なんかも、同じ紙の名簿に記録しています。

4職員会議資料


職員会議が終わると、全ての資料を撮影してiPadに入れる教員も増えてきていますが、私は基本的にそれをしていません。
すでに印刷されたものなので、必要なページだけ必要な時に切り離して、
終わったら処分しています。職員会議の資料は基本的に1ヶ月以内のことを扱うことが多いため、後で参照必要もなくデータ化する必要もないと考えます。・・・最初からデータで資料配布すれば良いのにと心の中では思っています。

悩んでいること

生徒指導記録はデータ化しない、と書きました。個人情報をiPadに入れるのはかなり危険です。

ただ、生徒に関するちょっとした記録をiPadでメモできたら良いなとは思います。例えば、「Aさん給食係ではないのに準備を手伝っていた」「Bさんは友達に〇〇してくれていた」など。
生徒たちの良いところは良く見るのですが、とても忘れっぽいので、1日たてば忘れてしまします。

日頃から習慣にすれば、本人に声掛けができたり、保護者懇談で伝えたり、通知表や調査書の所見に書けたりできるのにと思ったりします。
個人の名前を書かないでするとしても、個人のページを作るのか、日にち別のページに書くのか、迷うところばかりです。

現在はA4サイズの手帳で管理していますが、書けるスペースが小さいので、前向きなコメントはほとんど書けていません。
来年度に向けて悩みどころではあります。できれば電子化したい…良い方法がないか考えてみたいと思います。

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