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この本、今度こそ読破したい!〜私の積読を紹介する

本は好きだ。読書は好きだ。図書館も好きだ。

「趣味は読書です!」と大っぴらに言っているくらいだ。

だが、実はそれほど文学作品には詳しくない。読むのは音楽の専門書と面白いエッセイ集ばかりだ。

そんな私が今回発見したハッシュタグは「うちの積読を紹介する」。

いや〜私にはぴったりだね。積読本?たくさんあるよ。その中で今回特にここで紹介したい本が一冊ある。それはこれ。

「音階と音律の科学〜ドレミはどのように生まれたか」

現在売られているのは2018年に発行された新装版のようだが、私が持っているのは2007年に発行された本だ。

その頃は私はまだ電子書籍を利用していなくて、本は全て紙のものを購入していた。

紙に印刷された本となると、日本語の本は日本に一時帰国した時に買うしかない。(いや、ドイツでも買える本もあるが、かなり高額になる)
私は一時帰国の度に楽器店に行き、面白そうな音楽関係の本を山ほど買い込んでいた。

この年(多分、2008年だろう)も例年にもれず、楽器店に出かけて音楽関係の書籍を片っ端から眺めていた。

そして見つけたのがこの「音律と音階の科学」だ。

この本を買ったわけ

当時の私はとても熱心なピアノ教師だった(としておこう)。とても向学心に溢れていた。あまりにも溢れ過ぎて、日本にまで流れていた。

自分の書籍内容理解能力は棚に上げて、専門書を「これ以上スーツケースには入れられません」(その前に財布が空になるが)というほど買い込んでいた。

この年(2008年)の帰国前、私は音響技術者の知人とよく会っていた。彼は当時、ウィーン少年合唱団の録音を担当する、と言って頻繁にウィーンに出かけていて、色々な土産話を聞かせてくれていた。

あのウィーン少年合唱団だ。話は面白かったし、そんな自分の知らない世界、だけど興味ある音楽の世界の話が聞けたのが楽しかった。

音響技術者の彼は音そのものに関しての専門家だ。しかも彼はプロのチェロ奏者でもあった。音程や音律に関して詳しかった。おまけにジャズ演奏も得意だった。色々な旋法についても詳しかった。

憧れた。私も彼のように音や音階について科学的な会話ができるようになりたい!

そんな時にこの本を楽器店店頭で見つけたのだ。

この本が楽器店の書籍コーナーに魅力的なポップと共に平積みしてあったのだ。

「この本を買えば私も音響技術者の知人のような話ができるようになるかもしれない!」

いや、買っただけでは知識は身につかないのだが、とにかく日本一時帰国中の私は「今買わないとドイツで手に入らない!」と言った焦りの気持ちもあって、すぐにこの本を手に取ってレジまで持って行った。

買ったことが嬉しくて、ワクワクしながらこの本を大事にドイツまで持って帰った。

この本が積読になっているわけ

そう、持って帰った。だが、私がその時ドイツまで持ち帰った本はこの本1冊ではなかった。中には漫画もあった。

多忙な毎日が始まると、物理の話もあるこの「音律と音階の科学」は本棚の片隅に追いやられ、私は漫画を読み耽った。

あっというまに1年が過ぎ、また一時帰国をした。そして、また大量に音楽関係の本を買って帰った。
そしてまたあっという間に1年が過ぎ…

気がついたら、音律について何の知識も得ないまま10年以上の月日が流れていた。

それでもこの本を何度か読もうとしたのだ。その証拠にこの本をデジタルデータ化、「自炊」しようと本をバラバラにしたのだ。

というのも、数年前から本は紙ではなく、電子書籍で読むようになった。理由はシニアのあるあるだ。小さい文字が読めなくなったからだ。

紙媒体で買った本をもう一度電子書籍で買うのはなんとなく悔しい。そこで、紙媒体の本はバラして自分で電子化することにした。

「音律と音階の科学」の本もこの自炊予定の本に入り、カッターで裁断し、バラバラの紙にした。

あとはスキャンするだけだ!

この夏こそ!

10冊くらいか、スキャンし終えた本がある。次にスキャンするのはこの「音律と…」の本だ。なのに、ここで私の自炊意欲がストップしてしまった。

スキャナーの上にこの本1冊だけ置かれた状態で半年が過ぎた。

わけあって、今はなるべくタブレットやスマホを見ない生活をしている。

今は紙媒体の本を読んでいるのだ。

文字の大きさを変えることが出来ない紙の本を読むのは少々辛い。が、無理ではない。もしかすると、この「音律と音階の科学」を読むために、「タブレット使用禁止令」が出ているのかもしれない。

背表紙がなくなったとはいえ、まだこの本は読むことが出来る。

この夏こそはこの「音階と音律の科学」を少しでも読むとするかな?

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