家へのコンプレックスを解消した話
子供の頃築100年の家に住んでいた。
どの親族や友達の家に行っても自分の家ほど古い家を見たことがなくて、自分の家がめちゃくちゃ嫌いだった。
外に出れば自分ん家より新しい家全てが羨ましく見えて、錆びついたトタンの家でさえ羨ましかった。新築なんかは憧れの塊でしかなかった。
そんな中、築100年目の年に隣の家が火事に遭い、貰い火でうちも全焼した。
突然それまでの私物のほとんどがなくなって、側から見たら不運な話だけど子供の私にとってはめちゃくちゃラッキーだった。家が新しくなること