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オーガニックって一体何なん??

オーストラリアのパースに移り住んで14年目のmikiです。

オーストラリア発の人と地球にやさしい安心の商品のみ厳選されたプラットフォーム『インナーオリジン』を応援しています。

私のようにインナーオリジンを応援し、もっともっと沢山の人にオーガニックのこと、健康のこと、インナーオリジンが厳選した安心な商品のこと、会社のことを知ってもらえるように活動している人たちのことを『アドボケート』と呼んでいます。

そのアドボケートが主催となって、
先日オンラインイベントが開催されました。

《私たちができるオーガニックと健康》
と題して、4人の女性をスピーカーに迎えて貴重なお話をいただきました。

そのうちの一人、楳村 郁子(うめむら いくこ)さんが、オーガニックについてとても分かりやすく説明して下さったので、ここでシェアします。

楳村 郁子(うめむら いくこ)

みつろうラップKoKeBeeの代表
ドイツIOB認定オーガニック専門家
ナチュラルアレルギーケア・アドバイザー

1993年よりオーストラリア在住。
子どものころからアレルギーを患いステロイドに頼る毎日だった。薬では治らない重度のアトピーと本気で向き合おうと決意した40代にナチュラルな生活にシフトして行くことで、きれいな肌と健康な体を取り戻した。
現在はナチュラル生活を広げる積極的な活動をしている。

みなさん、オーガニックと聞いてどんなイメージをお持ちですか?

「身体によさそう?」

「農薬や肥料が使われていないもの?」

「ちょっと高そう?」

実際のところオーガニックって言われても
何のことかよく分かりませんよね?

少し長くなりますが、よかったらお付き合いください♡

◻︎オーガニックの始まりとは?

シュタイナー教育で有名なルドルフ・シュタイナーをご存知ですか?

彼が1900年代初めにオーガニックという思想を提唱したのがオーガニックという考え方の始まりでした。

そしてただの思想だったオーガニックに世界で初めて国際規格を定めたのがIFOAMという機関です。

それから世界中でさまざまなオーガニック認証

ーオーストラリアでは
「Australia Certified Organic(ACO)」

ー日本では「有機JAS」

などがそれぞれ作られた訳ですが、

各国の政府や世界の認証団体がオーガニック基準を作る際、基礎基準として参考にしているガイドラインがあります。

それが前述のIFOAMによって定められたガイドライン

The 4 Principles of Organic Farming
有機農業の4つの原理

そしてその4つの原理とは

【Health 健康】
【Ecology 生態系】
【faireness 公正】
【Care 配慮】

では、これら4つの原理がオーガニック農法に具体的にどう生かされているのかみながらオーガニックとは何か?を説明していきます。


□オーガニック=無農薬・自然農法ではない

オーガニックって聞くと、農薬を使わない「無農薬栽培」や肥料を与えない「自然農法」と同じだと思われがちです。(私もそう思っていました。)

実際には、オーガニック栽培であっても
農薬も肥料の使用もOKです!(びっくりですよね!?)

オーガニック農家さんたちにも生活があります。
生産量をあげるためにはやはり農薬や肥料は必要になってきます。

ただし!

その農薬や肥料に化学物質の使用は許されていません!(なるほど!)


じゃぁ何を使っているのか?

・生ごみをコンポストにしたり

・家畜の糞尿を使って堆肥にしたり

・お酢、牛乳、石鹸水をスプレーにして害虫駆除したり

こういった方法でオーガニック農家さんたちは対策しているんですね。

化学物質を使用をしないことで、ここでは生産者さんの健康、土や微生物の健康・生態系を壊さないようにエコロジーへの配慮の原理が働いていると言えます。



□動物福祉の尊重

次に畜産農家をみてみると、家畜を育てる環境、動物の福祉がすごく尊重されています。

日本は国土が狭いので、どうしても牛舎につながれていますが

オーガニックの世界では放し飼いでストレスなく過ごせる環境づくりが奨励されています。

牛だとツノを切られたり

鼻輪でひっぱられたり(痛っ😢)

オス豚に関しては獣臭を和らげる為に去勢させられる、しかも麻酔なしで切ってしまうという、信じられないことが行われています💦

その痛みを想像してください😢

オーガニック農家ではこういうことはしないと決められています。

エサも本来その動物が食べるものを与えます。

牛なら干し草です。

穀物を与えると霜降り肉になって美味しくなりますが

牛は本来は草を食べる動物です。

穀物を食べる動物ではありません。

ですのでオーガニックの世界では穀物はあたえません

そして健康管理に関していうと、通常の農家さんでは、動物が狭くてぎゅうぎゅう詰めの環境で飼われているので、その不衛生な環境から動物が病気になります。病気を未然に防ぐ目的で抗生剤を与えられます😢

オーガニック農家では抗生物質、ホルモン剤などの化学物質の使用は許可されていません。

ただし病気でどうしてもお薬を与えないと回復しない場合は除きます。

ここでも動物、ヒト、関わる命すべての健康・エコロジー・公正・配慮が働いていることが分かります。


□そこで働く人々の尊重

金銭的、人権的な搾取がないように

長期の化学物質暴露でそこで働く人々に健康被害が出ないように配慮されています。


□オーガニック認証を取得する難しさ

ここまで読んで頂いて、オーガニック認証を取るにはすごく大変なことがなんとなく分かっていただけたのではないかと思います。

通常の慣行栽培では効率とコストを抑えることを最優先にしていますが

オーガニック農家さんたちは手間と時間をかけて育て、

それに加えオーガニック認証をとるには高いコストがかかります。

志のあるファミリービジネスの生産者さんでも、
オーガニック認証を取るまでのコストはかけられない
という人たちが沢山います。

ですからオーガニック認証こそとれていないけど、オーガニックと変わらない良質の商品っていうのが沢山あるんです。


□インナーオリジンの役割

そこでインナーオリジンでは独自の審査委員会を設けて、たとえオーガニック認証が取れていなくても、審査委員会で認められて基準を満たした良質で安心な商品を選りすぐり販売しています。

安心のオーガニック製品をもっともっと沢山の人に親しんでもらい世界に広がりやすくしてくれるのがインナーオリジンのプラットフォームなんですね。


□オーガニックの未来


私たち一人一人みんなが笑顔で健康に過ごせる世界

人、動物、植物、すべてが尊重しバランスの取れた世界

自然のエコシステムを壊さない形で共存する世界

それがオーガニック。


子どもから孫、次の世代へ

そんな世界をみんなで引き継いでいく

ゆっくりしている暇はありません

健康に関する不安も、私たちの環境も

時代は急速に動いています。


私も、あなたも

口をきいたことのないご近所のご家族も

誰もがオーガニック生活を過ごしている

そんな世界をみんなで一緒に作っていきませんか?

オーガニックが広がれば世界は変わる。

以上が楳村郁子さんからの力強いメッセージでした💖



今日は長くなってしまいましたが
最後まで読んでいただきありがとうございました。

誰かの、何かの、きっかけになれば嬉しいです。

私たちアドボケートの活動に少しでも興味を持ってくださった方はお気軽にコメントしてくださいね😊

それではまた♡

miki

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