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転職で年収100万円ダウン▼と年収100万円アップ▲の両方を経験した男の転職話!Part2

前回から引き続き、転職をテーマに書きたいと思います。

昨今は転職に対してポジティブな見方をする風潮もあります。一方で、転職を繰り返す人には「我慢できない」とか「人間関係が築けない」というイメージがつきまといます。今回は、よく挙げられる転職のメリットに対する私自身の考えを書いていきたいと思います。

「よく挙げられる転職のメリット」は以下のサイトを参考にしました。

① 年収が増える可能性がある

私の場合も年収が100万円増えたので、これは正しいと思います。なぜこうなるかというと、やはり日本の雇用慣行が「年功序列」になっているからでしょう。客観的には「もっと高い給料でもいいのに」っていう人でも、社内評価では急激に昇給しないので、結果的に過小評価になってしまうというわけです。

転職活動では履歴書や職務経歴書を通して、その人の積み重ねたキャリアが”累計されて” ”再評価”されます。結果的に年収が一気に上がったりするわけです。

でも私は、年功序列的な賃金体系に否定的なわけではありません。会社組織は過度に競争が生まれると雰囲気がギスギスします。人生をより良く生きることが大切なのであって、勝つことをメインテーマに掲げるとストレスですから。できることなら、まったりと高い給料を得られるほうがよいです。

大企業では「仕事ができない高給取り」に良く会います。でも当時、それに対して腹が立つことはなかったです。「色々事情があるだろうよ」ってな感じです。

仮に年収がアップしても、退職金は減る(可能性が高い)ことには注意が必要です。退職金は年数が上がるごとに多く積み上げられる仕組みなので、5年やそこらではぜんぜんもらえません。おそらく大企業であれば転職しないほうが生涯賃金は多いのではないでしょうか。

私の場合は、性分や経歴から転職を余儀なくされてますが、「若いうちにお金もらえるし」と自分に言い聞かせて納得してます。

② 新たな人間関係をつくれる

これも人によってはメリットと言えるでしょう。定期的に人間関係をリセットしたいとか、転職を機に運命的な上司や同僚に出会う、なんてことも期待されているようです。
新たな人間関係をつくるというのは「人脈が広がる」ことを意味します。元の職場が顧客になって売上アップ!とか、人とのつながりがビジネスに直接的に役立つこともあるでしょう。

私の場合、最初に正社員として働いた職場で、無意味な頑張りで人間関係を悪くしてしまいました。会社を辞めたことで、悪化した関係をリセットでき、確かに安堵感があったと思います。転職してからはその反省を活かし、良好な人間関係を保つように努力しています。

一方で、転職で「運命的な出会い」みたいなことは期待していません。自分自身も含めて、自分自身も含めて(大切なことなので2回)、会社で出会う人はみな「凡人」です。びっくりするような出会い、感動的な出会いなんてありゃしないと思っています。

③ 自分に合った環境・仕事に就ける

異職種への転職では「やってみたら自分に向いていた」ということが普通に起こり得ます。

経理部門で働いていた時代、業務の半分以上は単純作業でした。私は注意力が低いのか、単純作業ではミスが頻発するタイプ。元々プライドが高い人間なので、指摘される度に心が傷つきました。

「この仕事、自分に合ってないな」と思ったから転職をしたわけではありませんでしたが、異職種に転職して初めて、「あの仕事、自分に合ってなかったんだな」と思いました。

また、異職種への転職でスキルを身に付ければ「物事が多角的にみえる」ようになります。これは様々な場面で役に立ちます。

例えば、ITエンジニアとしてとあるプロジェクトを担当する場合、要件定義を行い、仕様書を書き、プログラマーに指示を出す、ってことが上手にできれば十分「〇」です。でも、加えて「管理会計」の概念を理解し、プロジェクトの損益を意識しながら働ければ、「◎」ですよね。異職種への転職では、そうした別領域のスキルを身に付けることができます。

ひとつの専門領域を突き詰めるというのは素敵なことですが、着想や視点が固定的になってしまうデメリットもあります。

社内で部門横断的なプロジェクトがあった場合、A部門は得をして、B部門が損をする、なんてことがよくあります。(予算編成やERP導入など)この場合、いずれかの部門に「ウチの部門は損したくない!」なんてダダをこねられると、プロジェクト全体がスタックし、結果的に会社全体が損をすることになります。

なぜ、こうしたことが起こるかというと、部門のメンバーが自分たちの仕事にしか目がいかず、相手の立場になって考えることができないからです。

色々な会社や職種を経験すると、マルチな目線で(良くも悪くも達観して)みることができるようになります。昔は「営業一筋40年」といったサラリーマンが評価された時代でした。今は「T字型人材」「H型人材」など、複数の専門領域を持っている人が評価される時代になっているようです。そこには、テクノロジーの進化により分業がさらに細分化され、人材に対する「見方」が変化したことが影響していると思います。

さて、今回は転職のメリットについて思うことを書きました。転職なんて無理にするものではありませんが、心のリソースに余裕があれば、転職サイトにプロフィールを登録するくらいのアクションを起こしてみると、刺激的な出会いがあるかもしれません。

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