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【資格勉強】悲壮の覚悟で目指せ簿記1級!Part1

私は25歳まで深夜のコンビニでアルバイトをして生計をたて、派遣社員を経て、28歳で上場企業の正社員になりました。その過程で、簿記2級に合格し、さらに1級合格を目指して悪戦苦闘をしていました。今回はその経験について書きたいと思います。

① なぜ簿記を勉強したか

私は25歳までコンビニでアルバイトをしており、どうにかその生活から脱却するために、英語の勉強を続け、TOEIC800点をとることができました。

TOEIC800をとって以降、それまで働いていたコンビニバイトを辞め、派遣社員としてオフィスワークを始めました。しかし、最初に派遣された職場は英語とは無関係。事務経験がないため、英文事務の仕事は紹介してもらえなかったのです。

派遣社員という雇用形態は担当者の一存で切られることもあり、正社員と比較すると安定しません。そんな状況で、武器も持たずに労働市場をうろつくのは危険というもの。一度「英語を使って仕事をしたことがある」という実績さえ持てば、仮にクビになっても次の仕事は見つかるに違いない。

私の当面の目標は”英語を使って””派遣社員として働く”ことになりました。

ちなみに、コンビニ時代の私の年収は150万円程度でした。それと比較すれば派遣社員としてフルタイムで働いて得られる収入は十分に高いと感じられるものだったと思います。なので、正社員になりたい気持ちがあったのは確かですが、それよりもまず派遣社員として長く働ける実績がほしいと思っていました。

派遣社員として働き始めてからは、英語の勉強を一旦中断し、簿記の勉強をすることにしました。実務経験もないのにTOEIC800以上をとっても意味がないと思いましたし、派遣の求人サイトでは「簿記3級をお持ちの方」など、簿記を応募資格に挙げる求人が数多あったからです。加えて、資格のことを調べると”英語&簿記””英語&IT”など、専門資格を2つ以上持つことが重要だ、みたいなことが書かれている記事がたくさんあって、なんとなく説得力を感じたのです。

② 「簿記3級」「簿記2級」はどんな資格?

今更ながらですが、簿記の説明をしたいと思います。実は経理に関する資格というのは簿記以外にもたくさんあります。

・日商簿記検定
・ZENKEI 簿記能力検定
・ビジネス会計検定試験
・財務報告実務検定
・FASS検定
・電子会計検定 etc.

もちろん公認会計士や税理士もそれに含まれますし、検索するとFP(ファイナンシャルプランナー)や社会保険労務士も経理関連資格として挙がってきます。個人的には経理部門で働く際にFPが評価されるという話は聞いたことがないので、四角で囲われた検定が主だったものだと思います。

このなかで最も有名なのは「日商簿記検定」でしょう。

3級では、「基本的な商業簿記を習得し、小規模企業における企業活動や会計実務、経理関連書類の適切な処理を行えるレベル」が求められ、最近の合格率は40%前後。100時間程度の勉強時間が必要とされてます。

2級は「企業の経営状況も理解でき経理実務全般を任せるのに十分な能力と評価される資格」で、「商業簿記」に加えて「工業簿記」も試験範囲となります。最近の合格率は20%前後で必要な勉強時間は、200~300時間ほどです。

日商簿記検定は年を経るごとに試験範囲の見直しが行われています。特に2015年からは2級の試験範囲に大幅な改訂が行われ、従来簿記1級の試験範囲だった内容が2級に組み込まれるようになりました。

これについて、私も噂レベルでは知っていましたが、今回調べてみて、そのタイミングが2015年だったことに驚きました。私が2級をとったのは2014年あたりだった気がするので、滑り込みで簡単な時期に取得できたことになります。

なぜこうした改訂が行われるのでしょうか。情報サイトでは「グローバル化やIT化で2級に求められるスキルが高度化しているから」と説明されていることもあるのですが、個人的にはそれが原因ではないと考えています。2級が難しくなった最大の理由は「対策がされているから」なんじゃないかと思います。

大きな本屋に行くと、日商簿記の関連書籍は棚をひとつ埋め尽くすほど大量に出版されています。ユーキャンやTACなど、資格取得サポートを生業にしている会社も増えてます。毎回同じ内容だと対策されてしまい、合格率は40%、50%、60%と年々上がっていくに違いありません。だから、日本商工会議所(日商簿記検定の運営元)も対策に対策をするのでしょう。


③ 簿記2級合格への道のり

派遣社員として働き始めてからは、勉強する場所はマクドナルドから(平日は)「オフィスの開いている場所」に変わりました。朝は1時間早く出社して1時間勉強、18時まで働き、21時まで3時間勉強という感じで、1日に4時間ほど勉強していました。

我ながら、当時はかなりストイックに勉強していたと思います。原動力になったのは、「正社員として働いた経験がない」というコンプレックスでした。この「正」という文字はフリーターにとってはなかなか重く、どうにも社会に認められていないような気がしてならなかったのです。

また、非正規雇用だったことで理不尽な思いをすることも多くありました。それこそ社員の人たちと話すなかで「君にはわからないと思うけど・・・」みたいな感じで、正社員経験がないことをなじられることもあったのです。

その度に私は「絶対に逆転してやる・・・!」

と心に誓いました。

そう書くと、えらいストイックに感じるかもしれませんが、サボることもありました。サボる頻度はだいたい決まっていて、1週間で「朝か夜のどちらかをサボる日」=1日、「朝と夜の両方をサボる、すなわち勉強時間ゼロの日」=1日、という感じで、週平均で1.5日ほどはサボっていたと記憶しています。

そんな感じで勉強を続け、2か月程度勉強して簿記3級に合格。その後、間を空けず2級の勉強を開始し、3か月後に2級に合格しました。

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