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【転職】まさかの「カウンターオファー」!?現職から引き止められた場合、どうすべきか?

私は25歳までフリーターをしていましたが、28歳で広告代理店の正社員になり、その後2回の転職を経験しています。ありがたいことに、2回目の転職では元の会社からは「引き止めのための条件提示」(=カウンターオファー)をいただきました。今回はその経緯や感想を書きたいと思います。

① 転職の経緯・動機

私は28歳で始めて広告代理店の正社員になりました。その後、自身のキャリアの幅を広げたいと思い、35歳で1度目の転職を経験しています。その3年後、別企業からお声掛けをいただいたことをきっかけに、2度目の転職をするに至りました。

転職理由は、2社目の会社での仕事に”物足りなさ”を感じるようになってしまったことです。仕事に慣れた分、刺激を感じなくなっていたのだと思います。また、次の会社から頂いたオファーが、現職よりも年収ベースで100万円も上乗せされていたことも大きく影響しました。生きていくためにお金は重要です。ですがそれ以上に、これまでのキャリアを評価してくれたことが嬉しかったのです。

元の会社に大きな不満があるわけではありませんでした。人間関係や待遇面でも、かなり満足していたと思います。

なので、そもそも転職するか否かでもかなり迷いました。


② どのようにカウンターオファーを受けたか

転職活動では、結果的に2社から内定をいただき、↑上記した会社に入社する意向を伝えました。その後、現職に退職意向を伝えます。
小さな会社なので、上長に伝えた上で、社長にダイレクトメールです。
社長とは席が近かったので、かなり送りづらかったのを覚えてます。

「一身上の都合で退職することに致しました。」

みたいな、短い文章でした。

メール送信後、1分もせずに社長は私の上長を呼び、一緒に社長室に消えました。

あれ、もうメール読んだのかな?

実は引き止められることは予想できていました。その会社で、前年に「社内MVP」という賞をいただいてましたし、社長との定期面談でも「〇〇さんの働き方には言うことがない」と言われており、気に入っていただいている実感はあったのです。

「〇〇さん、ちょっといいですか?」

上長から呼び出しされると、目の前には社長が・・・

普段から笑顔が多い社長ですが、この日は一層笑ってました。

「退職は残念だねぇ。もう少しでも残ってもらえれば・・・」(社長)

社長は退職意向に驚いた様子で、もう1年、2年と期限を付けてもいいから残ってほしいと言いました。また、キャリアパスなどについて説明がなかったことも謝罪をいただきました。

確かにその会社では、人事制度があってないようなものでした。これが直接的に退職理由にはなったわけではありませんが、「〇〇という成果を挙げたら、××という待遇になる」という基準は一切なかったため、「このまま頑張ってもそれが何につながるんだろうか・・・」と思ったことも事実でした。

そして社長はこう言いました。

「もう一度こちらからオファーさせてください。」

給与面では「金額」を、そして今後の「キャリアパス」について再提示してくれるというのです。

しかし、転職先から内定を受けた場合、1週間程度で回答しなければいけません。
ゆっくりと検討する時間はないのです。
そのことを社長に伝え、次の日には条件提示をしていただくことになりました。

そして翌日・・・

来たカウンターオファーは年収100万円UP。つまり、内定先の会社とまったくの同額だったのです。加えて、経営会議への参加やマネジメントとして部下を付けることなど、いくつかのキャリアパスが付記されていました。


③ カウンターオファーをどう考えるべきか

私はカウンターオファーをいただき、とても嬉しかったです。元々会社に不満があったわけではないし、自身の働きを高く評価していただいていることが数値で明らかになったからです。
そして非常に迷いました。単純に言うと、以下の2つを選択するのです。

・これまでと同じ仕事で年収100万円UP
・新しい仕事で年収100万円UP

前者は安心感があります。メンバーも業務内容もわかっているので、大きなリスクもなく、かつこれまでよりも高い給料をいただける。非常に魅力的です。
後者の場合、知らないオフィス、知らない人、知らない仕事。刺激はありますが、リスクもあります。新しい職場では何が待っているかわかりません。面接を通して、仕事内容は概ねわかっているとしても、どういう上長か、どういう同僚か、読めない部分も当然あります。

やべぇ、どうしよう・・・

カウンターオファーを受けてから”人生で指折り”というくらい迷いました。
ふらふらと街を歩きながら、頭が痛くなるくらい考えました。

「カウンターオファー」と検索すると、多くの情報サイトでは

カウンターオファーは無視すべし! と謳ってます。

曰く、カウンターオファーで給料が上がるということは、逆を言えば、それまで過小評価をしていたということだ、と。そして、元々転職する動機になったこと(私の場合は、仕事への慣れや成長実感)が解消されないだろう、と。

書いてあることは正しいと思います。ですが、これらの情報が「転職サイト」に書かれていることが引っ掛かりました。彼らは”転職が成立して”初めて収益が発生するビジネスモデルです。自社サイトに転職を辞めるように書くわけがありません。

残念ながら、その他にカウンターオファーに関する有益な情報はみつかりませんでした。


④ 結局、転職することにした

私は迷いに迷い、やはり新しい会社に転職することにしました。
最終的には現職と次の会社のオフィス環境や事業規模、将来性などを比較して、ある意味では機械的に決めるしかありませんでした。次に会社がどのような環境かは把握しようがありません。確かにリスクはあります。でも、「俺はできる!」と自分に言い聞かせたのです。

考えても考えても”これ”という結論は出ず、気合で決めたようなものです。

私は、社長にメールで

「やはり新しい会社でチャレンジすることにしました。退職日は・・・」

と改めて退職意向を伝えました。

私は、カウンターオファーは受けてもよかったと考えてます。待遇が改善された状態で働いてみて、「やっぱ違うな」と思ったら、再度転職を考えればよいのです。一度転職活用を通して内定をもらったら、転職自体にも慣れてきますし、そう苦労なないはずです。

さて、今回は「カウンターオファー」をテーマに書いてみました。これから転職活動を考えている方々の参考になればと思います。

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