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「社交不安障害」の公務員が、ライターを目指すまでの軌跡

少し前まで、よく見る夢がありました。
それは、自分だけ置いていかれる夢。
シチュエーションはさまざまですが、たくさんいた仲間たちが、いつの間にか皆でどこかへ行ってしまう夢です。

「また嫌な夢を見ちゃったな……」
慣れた夢とはいえ、やっぱり胸は痛くなります。


はじめまして(自己紹介)

皆さん、こんにちは。小夏(こなつ)と申します。
地方公務員歴約20年のアラフォーで、一児の母。
一見、どこにでもいる平凡な地方公務員です。

しかし、違うところが2つだけ。
1つ目は「社交不安障害」であること。
2つ目は「ライター」への転職を目指していることです。

今回は、こんなわたしの自己紹介と、ライターを目指すようになったきっかけを綴りたいと思います。
「悩みや過去にとらわれず、自分らしく働きたい」
「自分がイキイキと働ける仕事がしたい」

このような方のヒントになる部分があれば幸いです。

わたしを変えた中学時代

子どもの頃は、アウトドア派の活発少女。
友だちも多く、男子も女子も分け隔てなく遊ぶような子どもでした。
しかし、転機が訪れたのは中学生時代。
その後のわたしを変える事件が起こったのです。

中学校に入学し、同じクラスに大親友ができました。
後にも先にも、あれほど仲の良い友だちはできないと思えるほどの大親友。
しかし、2年生に進学し、3人グループになったことで、その関係性は崩壊します。

新しく加わった子は、親友の友人。
でも、親友とはちょっと違うタイプで、わたしとはそれほど馬が合いませんでした。

ある日、別教室に移動しようとすると、笑いながら走っていく2人の姿。
追いかけようとしますが、わたしを待ってくれる様子もなく、どんどん行ってしまいます。

体育の授業も、休み時間も、2人はわたしを置いてどんどんどこかへ行ってしまうようになりました。
話しかけてみてもスルー。

そう、わたしは仲間はずれにされたんですね。

突然ひとりぼっちになったショックと、周囲から「友だちがいない子」というレッテルを貼られてしまう恐怖。
わたしは周りからの目が怖くなり、次第に学校を休みがちになります。
親に心配をかけたくなくて、1か月程度で復帰を果たしますが、2年生の思い出は辛いものばかりです。

その時、わたしが思ったこと。
いっそ友人なんていない方がいい。
いなければ、こんな思いもしなくて済んだ。

この頃から、次第にわたしは人と距離を置くようになっていきます。
そのうち、人と何を話していいのかも分からなくなっていきました。
「会話って何を話したらいいんだろう」
「何を話せば嫌われないんだろう」

40代で判明「社交不安障害」

わたしを悩ませた、もう1つの種。
それは、学生時代から自覚し始めた「あがり症」です。
ある日、授業で発表した後、手が震え、まったく字が書けなくなってしまったことがありました。

人目を気にし過ぎて起こる、赤面、手足の震え、声の震え、過呼吸。
歳を重ねるほどにひどくなり、30代頃から、人前で飲食するにも支障が出るようになりました。

電話を取ろうとしても、すぐ声が出なかったり、何と言っていいか分からなくなったりしてしまうこともしばしば。
次第に自信をなくしていきました。

これではいけない。
そう思ったわたしは、わらにもすがる思いで心療内科を受診。
「社交不安障害」と診断されました。
現在、心の病気で処方される薬を飲み、何とか公務員として働いています。
(周囲には内緒ですが)

このまま働き続けることへの不安

人づきあいへの恐怖心と、社交不安障害。
こんなわたしが公務員として働き続けられるのか、そもそもわたしは働き続けたいのか。

30代に入った頃から、自問するようになりました。
そして、40代になって導き出した答え。
――それは、そう「転職」でした。

簡単に転職と言ってみても

転職について調べるようになったわたし。
でも、公務員の転職、難しいっていう情報ばかりなんですよね。
何かしっくりくるものがありません。

もう、どうしたらいいか分からなくなってしまったとき、キンドルを読みあさっていたわたしの目に「Webコピーライター」という言葉が飛び込んできました。

コピーライター野口真代さん(以下まよ先生)が書かれた書籍には「好きなことで生きていく」「自分史上最高の働き方」という言葉が並んでいます。
吸い込まれるように本の扉を開いたわたし。

そこには、
「好きな場所で、好きなときに、好きなだけ」
「スマートフォン(パソコン)一つあれば世界中どこへいても仕事ができる」

という夢のような言葉があふれていました。
まさにわたしが求めていた職業を見つけたのです。

弱みを強みに変えられるライター

わたしは今、まよ先生が主催されているライター講座「ものキャン」で、4期生として学んでいます。
講座は始まったばかりですが、これまでにないワクワク感を覚えながら、さび付いていた頭をフル回転させて勉強しています。

冒頭に書いたような夢も、最近は見ることもなくなりました。
ライター講座を受講しているはずなのに、なぜかポジティブシンキングにもなってきました。

公務員からの転職は、勇気と決断がいることだとは思います。
でも、立ち止まっていたら何も変わりません。
自分を奮い立たせたいとき、ここぞというときは「エイヤー!」で飛び込んでみる。
飛び込んだ先には、今まで見たこともない世界が広がっていると信じています。

こんなわたしでも何とか頑張ることができています。
迷っている皆さんも、わたしと一緒に「エイヤー!」してみませんか。

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