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【ネタバレ注意!】読書感想:『帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中2 王国研修出向』

※注意※

 この記事はタイトルにある作品及び同シリーズのネタバレありの感想文となります。内容にもガッツリ触れているので、これから読むという方は今すぐにブラウザバックをしてください。
 雑な妄想、考察等自由に書いています。何でも許せる方向けです。
 また、サムネイルにイラストAC(https://www.ac-illust.com/)様の画像を使用させていただいています。

 1巻について&ネタバレ無しの紹介文章はこちらの方になります。

はじめに

 まずは1つだけよろしいでしょうか。正直に話しますとね、事前に情報が出て、発売日当日に書店に駆けこんで購入して、通読して読み終わっているのにも関わらず未だに夢なのではないかと疑っているのですよ。『魔導図書館』の2巻が出たことに。

 タイトルのどこにもシリーズである事を示す"1"の文字はどこにも見当たらなかったし何より1冊の中でどういう物語なのかというのが全て詰まってたこともあって「これ以上に無いクオリティーの1巻完結作品だなぁ」という感想を密かに抱いてました。マジでこれは今だから言える事。ただでさえ近年は長続きするラノベのシリーズも早々ないですし、続きなんて高望みだよなぁと思い数か月。いやマジであの時の衝撃は忘れられませんよ。最初にその情報を掴んだ場所が場所だっただけに興奮と半信半疑が入り混じりましたもの。

 そんな訳で存在そのものが感謝でしかない第2巻についてじっくり語っていきますとも!


感想

それでは王国へ参りますわ♡

 さあやってまいりました王国編(?)! あらすじにもあった♡の下りが本文にもガッツリあったの見て開始早々吹き出しそうになった。お二方本当に仲いいんだなぁと。立場が立場だけに会話してる時間は圧倒的に短いはずなのにハッキリと分かってしまう。

 長期間行くわけだし今回は前に出てきた皆さんも出番少なくなって人間関係がガラリと変わっていくのだろうな~と思ってたから余計に皆に出番があって嬉しかった。エルちゃんが今回もここまでガッツリ出てくるとは……。ありがとうございますカリアさん。

 それでいて新キャラクター達も濃いったらありゃしない。それについてはもっとじっくり語っていきたいから一旦後に回します。でも折角だし王子様については言わせてください。すんげーぐらいにおもしれ―(英語にするとinterestingの方)男でした。最初から最後まで「この人王族だ!」と断言せざるを得ない行動の数々。

 今回は研修という名の通り本の修復について改めてガッツリと学べたのが良かった。こうしてみると今まで何で魔導書が取沙汰にされ始めたのがつい最近なんだ? という疑問に終止符が打たれるレベルの特殊技能っぷりよ。マジで我らが主人公のカリアさんが凄すぎる。これぞ愛。最初の実験の所のアクシデントも理由に納得いくと同時に受験時の苦い思い出が蘇ったなぁ。

 王国だけではなくて他の国の人も来てたっぽいのもすんごいワクワクした。特に法亜国周りの設定がもうビンビンに刺さった。

戦争って辛いね

 この物語は何と言ってもカリアさんの本に対する愛情が見どころであり中心(今回も今回で大暴れでした)なんだけどやっぱりバックに潜む……否、堂々とそびえる戦争の存在の大きさを改めて思い知らされた。前回は兵士メインで今回はもっと立場が上の人? が中心にいるイメージがあったせいか同じ戦場でも雰囲気がガラリと変わってるような気がする。

 魔王軍もいつも通り健在のようで何より(?)。今回新たに登場したラードルフさんめちゃんこカッコよかったっす。これぞ"漢"ってオーラがずっとビンビンしてた。カラーイラストの時点でカッコよかったのに作中でもずっとカッコいいってズルくないですか⁈ 考えてる事が違うけど行き着く目的は一緒! って立ち位置もより美味しかったと思う。

やっぱみんな最高だわ……

 そろそろじっくり書くには文字数も足りなくなってきたので最後に言いたいことを全力で書きなぐっていきます。

 まずは勇者! 最後がもうナイスすぎるんですよ。滅茶苦茶察しの良い功労者。拍手送りたい。それでもって最後がさぁ……人間味。

 ミッターノさん! バックボーンもだし本の好みの経緯も好きすぎるんですよ……。創作に求めるものがもうさぁ。幸せになってくだせぇ。

 タレーアさん! すんげ―可愛いです! こっちもこっちで過去がお辛い。彼女が少しでも幸せになれる決断ができることを祈っております。

 そして最後に我らが主人公・カリアさん! 地の文すらノリノリにさせてしまう程魅力的なカリアさん! 本当に大好きすぎます! 今回ずっとカッコよかったですよ。でもデートの衣装は可愛かったです。カラーイラストありがとうございました。今気が付いたんだけど苗字のアレクサンドルって現実にあったアレクサンドリア図書館が元かもしれないってことについさっき気が付きました。そう考えるとグテンヴェルさんの名前も活版印刷技術作ったグーテンベルクを彷彿とさせるような気もしなくは……もしかして他の人物も? あくまで可能性の域を出ませんが。

全体を通して

 後これだけは書かせてください。今回は前回の着地点でもある協定からどのように波紋が広がったかという所にも焦点が当たって新たな、或いはその後の物語が綴られたと思われるのですがその中でも本に対する熱意とか、前回好きだった挿絵の配置やラストも形を変えながら健在しててもうずっと興奮してました。本当に比喩でも何でもなく素晴らしき続刊でした。

 あと個人的に好きなのは攻撃目的じゃない魔導書の存在があったことですかね。できた経緯にも浪漫マシマシで昔は魔導書の在り方も違ったのかな~とかそういう事にも思いを馳せたくなってしまった。

さいごに

 多少長くなってしまったしタジタジで言いたいこと全部書き出せてないのですが今回はここで区切ります。本当に続刊の刊行が決まったことそのものもだしそこに至るまでに携わった全ての皆様に感謝する他ありません。素晴らしい作品とその続きを世に出していただきありがとうございました!!!

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