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Weeds短編 〜ワラビ採り〜(3)
住宅がひしめく丘の中腹にある、植物に覆われた斜面。コンクリートの壁に面した、端っこの一番緩やかな部分でも、横の壁に掴まらないとよじ登れないくらい急。特に急な所に至ってはもはや崖。高さはせいぜい2m位で落ちても大怪我したり命を落としたりする可能性は低そうだけど、菊子さんの言う通り気を付けた方が良さそうだ。
いつものロングスカートではなく長ズボンを履いた菊子さん。軍手を素早くはめて、慣れた様子で斜面
Weeds短編 〜ワラビ採り〜(2)
「ワラビ採り!いいですね!私達も行っていいですか?」
「もちろんでぇす。お手伝いお願いしますねぇ。」
私と菊子さんのトントン拍子な会話についていけてなかった葵ちゃんが
「あ、えっと...?」
戸惑いを隠せない声を出したところに
「ついでに図鑑のページ作りやるよ!葵ちゃんはそっちの準備お願い!」
と声をかけると、葵ちゃんもやっと立ち上がってくれた。私達3人はそれぞれ準備に取り掛かり、「w
Weeds短編 〜ワラビ採り〜(1)
今日も相変わらずお客さんがいない「weeds」で作業。
「写真、これとこれで迷ってるのよ。どっちが良いかしら。」
「う~ん、先に見せてくれたやつの方が葉っぱの形がわかりやすいかも。図鑑に載せるならこっちかな。」
「そうね。」
菊子さんは店の奥(お客は入れないバックヤード的な所)から出てこない。2人だけで最近作ったページのまとめ作業をしていると。
「あぁっ!」
大きな声とともに、菊子さん
Weeds小ネタ 〜夏〜
夏休み前の「weeds」にて。
菊子「暑くなってきましたねぇ。お2人は夏の予定...はまだ決まってないかもしれないのでぇ、夏と言われて連想することを教えてくださぁい。」
葵「なんですかいきなり。」
蓬「まあまあ。ええっと、やっぱり夏といえば草の緑です!夏は野草が一番元気になる季節ですからね。」
葵「夏は...少し苦手なのよ。外は暑くて長くいると目眩がするわ。だからと言って家にいるのも嫌だも
Weeds小ネタ 〜しりとり〜
蓬「ねえ、しりとりしない?」
葵「何よ急に。」
菊子「いいじゃないですかぁ、面白そうですしぃ。やりましょぉ。」
蓬「じゃあ早速!『アツモリソウ』の『う』からにしよっか。葵ちゃんどうぞ!」
葵「(いきなり知らない名前が出てきた...と思いつつ)『うさぎ』」
菊子「私の番ですねぇ。『ギンリョウソウ』にしましょうかぁ。」
蓬「また『う』か。え〜っと、『ウケラ』!」
葵「私の番ね。『ラケット