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「英語が好きだから…」は、違います

私が国際バカロレアDP(IBDP)という言葉を初めて知ったころ、多分、英語のプログラムだろうとなんとなく思っていました。ところが、DPワークショップに参加したりDP校へ訪問したりして情報を集めていくと、国際バカロレアDPは英語だけではない、全く違うプログラムであることを知りました。

ここでは、国際的バカロレアDP=英語ではないことについて説明します。

英語が得意でも、DPは取得できません

国際バカロレアDPは、必修のコア科目(TOK、EE、CAS)と6つのグループから1科目ずつ6科目を基本的に学習します。これらの科目は、日本語で行うことのできる「日本語DP」対象科目以外は、英語、フランス語またはスペイン語で行われます。

DPを取得するには、これらの科目を全て履修し、提出が必要な課題(IA)と最終試験で評価される科目のスコアに関する様々な基準を全て満たす必要があります。また、国際バカロレアを利用した大学入試では、それぞれの大学が求めるスコアも重要になります。

不得意を減らしていくのが、DPの勉強

国際バカロレア資格を得るためには、英語だけでなく全ての科目をある程度バランスよく学ぶことが必要になります。

得意な科目があると、その科目をもっと勉強したいと思うかもしれません。しかし、DPでは不得意な科目があるとDP取得に必要な基準を満たせない可能性があるので、得意科目の勉強よりも不得意科目の勉強に時間をかける必要があります。苦手な科目だからといって勉強を避けることはできない仕組みがDPです。

DPの中身は、世界共通です

国際バカロレアDPを日本語で学ぶ「日本語DP」についての質問で、「日本語で大丈夫ですか」と聞かれることがあります。

確かに、原則として英語、フランス語またはスペイン語で学ぶ必要のあるDPと、 DPの科目の一部を日本語で行うことのできる日本語DPとでは、(語学を学ぶという意味で)違いがあるかもしれません。

しかし、DPは言語が異なるだけで、中身はどの言語でも全て同じです。

IBDPに興味のある中学生へ

国際バカロレアDPは、英語ネイティブの人でも大変なプログラムです。英語だけではありません。(ただし、日本語DPでも最低2科目は全て英語で授業が行われます。DPで学ぶには、ある程度英語で勉強できる英語力が必要です。)

英語が好きだから英語を学びたい人向けのプログラムではないのです

「中学校とは、もっと違う勉強の方法で勉強してみたい!」「高校では、もっと積極的に学んで自分の考えを表現し行動してみたい!」と思っている中学生には、向いているかもしれません。

具体的に自分に向いているかどうか判断するには、是非、IBDP校の説明会や体験授業に参加してみてください。英語だけではない国際バカロレアの学びがイメージできるはずです。

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