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国際バカロレアディプロマ取得と大学入試

「国際バカロレア資格を取得すると、大学に行けますか?」と質問されることがあります。

確かに国際バカロレアDPは大学入学資格として国際的に認められている教育プログラムなので間違いではありませんが、国際バカロレア資格取得(ディプロマ取得)だけで大学に出願できるとは言いきれません。

ここでは、国際バカロレア資格取得(ディプロマ取得)と大学入試について説明します。

大学によって求める条件が異なる

国際バカロレア資格は、(さまざまな条件をクリアした上で)45点満点中24点以上のスコアで取得することができます。

国際バカロレアを利用した大学入試では、国際バカロレア資格を取得(取得見込み)していることが条件に加え、各大学(学部ごとに異なる)の指定するスコア以上が出願要件になっている場合があります。さらに、大学の学部の指定する科目を履修していることも出願要件になっていることがあります。

これらの出願条件は、国内大学も海外大学も同じです。

英語資格が必要な場合も

また、大学によって、国際バカロレア資格に加え英語資格(TOEIC、IELTSなど)の成績証明書の提出を求められることもあります。

受講科目・学校選びは慎重に

このように希望する大学(学部)によって出願条件が異なるので、国際バカロレア資格を取得したからといって、全ての大学に出願できるわけではありません。

さらに、DPを実施している学校が全てのDP科目を開講しているわけではないので、自分の希望する科目をその学校で開講していなければ基本的に受講することができません。例えば、国際バカロレア大学入試で物理HLが必要でも、その学校で物理HLを実施していなければ、基本的に受講することはできません。

おわりに

国際バカロレア資格を利用した大学入試も考えると、国際バカロレアDPで学ぶ前に慎重な受講科目・学校選びが必要です。

ただし、国際バカロレアDPは全ての科目をバランスよく学ぶ必要があるので、大学入試だけを考えて受講科目を選択するとディプロマを取得できない可能性もあります。

その意味でも、受講科目・学校を慎重に選ぶ必要があります。

※国際バカロレアDPを実施している日本の高校(一条校)では、国際バカロレア資格の取得に加え日本の高校卒業資格も取得することが可能で、国際バカロレアを利用した大学入試以外に、日本の高校卒業(見込み)が出願条件の大学入学にも対応しています。

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