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詩まとめ

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詩のまとめです。感情が滲み出てくるような詩を書きます。
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2023年6月の記事一覧

【詩】宝石の詩

宝石が光っている
ただそれだけで、誰かを簡単に表すことができるから
その心象を美しく表現することができるから
ふとしたとき、綺麗なものを壊したくなるのだろう
みんなの瞳には宝石が埋め込まれているから、きっと何も見えていない
僕のことでさえ、先天的に綺麗に見えてしまって
誰も本当は理解しようとなんてしていないこと
分かっているのに、それでも知ってほしいと思うのはきっと、言葉があるからで
死ねと言って

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【詩】飛行機雲

このままずっと、他人事で世界を見続けていたいな
空はわたしの姿を映さないこと
その事実だけで、空を見ている理由になるから
知らないうちに雲の名前ばかり覚えていました
開けた大地が、わたしの原風景みたいで
記憶のなかで、いつも貴方が薄明みたいな顔で笑っている
そんな何の特徴もない光景の彩度だけ、愛おしく想って、わたしは、けれども、いつからあんなに空が遠く思えるようになってしまったんだろう
今日も、そ

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