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【化学物質過敏症】買うもの“ちょっと“変えるだけで、救える命があります│インタビュー

立春を迎えましたね🌱
春先になると、花粉症の症状に悩む人も多いのでは?

その花粉症と同じように、
“ある一定量を超えると”誰にでも発症する可能性がある病気を、知っていますか?

化学物質過敏症という病気です。

名前の通り、化学物質に反応して身体に起こる様々な不調のことです。
最近は、柔軟剤の強烈な香料をきっかけに発症する人が多いようですが、実際には農薬等を含めた沢山の化学物質が影響しています。

今回は家族全員が化学物質過敏症(以下、CS)を発症し、“子ども達の通学困難”や“引っ越しの不安”を抱えることになったkinchanさんにお話をお聞きしたいと思います。

*この記事に掲載しているイラストは、全てkinchanさんのイラストです🌱

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■家族全員がCSを発症したとお聞きしました。どのように発症されたのですか?

アパート下のご老人が柔軟剤を覚えたらしく…大量に柔軟剤と香り付けビーズを使った日でした。夜中に自分は呼吸困難、息子たちは鼻血、クシャミ、目のかゆみで発作を起こしました。今までこんな経験したことがなかったので驚きました。

家の中が柔軟剤の臭いで充満していたので、
体の異変は柔軟剤が原因だと気づきました。

■アパートの管理人さんに相談はしましたか?

2日後くらいに管理会社の方が2人来ました。
新人の1人はすぐに鼻をつまむ動作をしましたが、ベテランの社員は「これは生活臭ですから、どうもできません」とおっしゃって、何も対応してくれませんでした。

■“柔軟剤のみ”の注意喚起なので、アパート全体に周知して下さってもいいのに…。

管理会社は全くダメでした…。
大家さんにも煙たがられ、半分「出ていけ」と言われてるような状態です。

引っ越さなければいけない状況です…。

■CS発症時のお子さんの症状を、さらに詳しく教えていただけますか?

中学生の長男は最初、頭痛からでした。
それから日を追う事に、アトピーが酷くなり、曝露があると筋肉まで痛み、性巣まで悶絶する程痛くなりました。

小学生の次男は、強烈な目の痒み、クシャミ、鼻水、鼻血、頭痛でした。
頭痛や寒気、火照りが酷く学校へ通えません。

正直自分もノイローゼになりかけています。

■辛いですね…。学校へ通えないのは、息子さん2人ともですか?

息子は2人共、通学が困難になりました。

次男は休み休みで通学が可能でした。(特別支援学級で生徒が少ない)
長男は、完全に通えませんでした。

■学校側はお子さん達のCS発症後、どのように対応してくれましたか?

小学校では、窓を開け換気をする(コロナ禍なのもありますが)。
保健室で休むくらいしか対処法がないと言われました。

■現在も、学校側は何も対応をしてくれないのですか?

長男が中学生になり、中学校から化学物質過敏症を知ってもらう為に書類を作って配布して頂けるお話しを頂きました。1学期中に細かく香害について説明が書かれているものが配布されました。

ただ、やはり換気と保健室で休むくらいしか対処法はないようです。

■配布物が配られたことで、クラスメート達は理解をしてくれるようになりましたか?

配布物が配られた後も、香りの強さはほとんど変わりませんでした…。

■改善しない理由は、配布物が保護者の方々へ伝わっていないことが大きな要因でしょうか?

やはりそうかな、と思います。
そもそも、親御さんが配布物に目を通しているのか。

■親御さんが気づいてくれないと、子ども達の香害問題は解決しませんね。
現在の、長男君と次男君の体調について教えて頂けますか?

まず、親御さんが気づいてもらう事が1番の香害解決への近道かと思います。
現在の体調は…長男は休みながらも、体調が良い時には登校しているのですが、以前より頭痛が強くなりましたね。次男も少しの曝露でクシャミがひどくなり、目の痛みや皮膚炎を起こしてます。

■みんなが“洗濯洗剤を変えるだけ”で、お子さん達が普通の生活が過ごせるのに…。kinchanさんは、洗濯洗剤は何を使っていますか?

【普段の洗濯洗剤】
シャボン玉石けん、MIYOSHI石鹸、美々川、ピリカレ

【汚れが酷い時】
酵素系漂白剤(シャボン玉石けん)とシャボン玉石けん粉末

部活後のジャージなどは洗濯前に手洗いします。
基本これで嫌な臭いがしてきたことは、まだありません。

美々川石けんは、結構独特な油?のニオイがします。
ピリカレも少し独特な油臭がありますが、汚れや曝露した物はよく落ちますよ。


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“洗濯洗剤を変えるだけ”。たったそれだけのことなのに、CMやメディアの影響で柔軟剤を使い続ける人の何と多いことか😔(過去、私も加害者でした。反省しています😔)

下記はkinchanさんが描いたイラストになります。


このことがきっかけで、どんどん症状が悪化することもあります。
こんな可愛い子が、学校に行けなくなったら?
授業を受けるどころではないんです。

なにより、命の問題です。

息が出来ないことは、本当に恐怖です。
気が狂うほど肌が痒いことも、辛いです。
香料で誘発される頭痛は、身動きが取れなくなります。

いつだって、行動すべきは大人です。

子ども達は“自分で洗剤を変えられません”。
親が行動しなければいけません。

どうせ選択する必要があるなら、安心・安全なものを選びませんか?🌱
子ども達の日常を奪うことより、“笑顔”を選び取りませんか?

日常を奪われることは、
“命を奪われること”に等しいです。

気づかずに加害者側になっている、いつ自分自身も“被害者になる”かわからない病気です。(私自身も、自分がCSを発症するなんて思っていませんでした)

気づいた人からやめましょう。
しかも、安心・安全な石鹸洗剤は環境にも優しいんです🌱

子供達、自分自身、自然環境も守れるなんて、良いことしかありません🙆‍♀️🌟
ぜひ一度、立ち止まって考えてみてください。

そして最後に、柔らかい物腰でずっとインタビューにお付き合い頂いたkinchanさん、本当にありがとうございました🍀🍀

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