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貧しい者の心技体

社会的弱者の定義として《孤独》《金》《肉体》の要素があると思っている。


性別によって変わってくる

男性だと《金》が全てと言っても過言ではない。
しかし女性だと《美貌》(肉体に含まれる?)という価値基準になる。
男性とは違う意味での肉体労働、奉仕で金を稼ぐことができ、孤独にもならないのだ。
こうして社会的な弱者への転落を避けられる。

資本主義のルール

日本は資本主義国なので、結局金がいちばん大事な要素になる。
しかしこの金を稼ぐのには、武道で言うところの心·技·体が重要になってくるのだ。
金さえあればいいと思うだろう。
しかし心·技·体というのは、どれかひとつでも欠落すると、そのひとつの要素が他の要素の足を引っ張って総崩れになる。

金が心だとして、技が孤独、体がそのまま肉体だとしよう。

ケース1

金はある。友達も家族もいる。しかし肉体が健康ではない。病気などがある場合だ。

この場合、健康でない肉体が足を引っ張って、引きこもりがちになって孤独になり、働けないことで収入が途絶える。
金があれば医療を受けたり、家族の援助を受けたりすると巻き返せる。

ケース2

人脈があり、健全な肉体もあるが、金自体がないケース。

一見問題が無さそうに見える。
しかし人生の格差は生まれた時から始まっている。
まず受けられる教育の質が違う。金があれば塾でも家庭教師でも付けられる。オプションブースターの力は大きい。
大学には努力や奨学金で行けるという見方もあるが、奨学金が負担されるのはあくまで学費のみだ。寮費や住居費用、食費、日用品や授業用具費用は出してくれない。
なのでアルバイトをする必要があるのだが、結果アルバイトに精を出しすぎ、学業が疎かになるということになる。授業中に寝たり、課題の提出が遅れたりといった事態になる。そうでなくとも他の裕福な生徒は、金がない生徒がアルバイトをしている間にも学業に励んでいるため、金のない生徒がどれだけ努力しても、亀が兎に勝負を挑んでいる形になる。バイト続きなので友達とも疎遠(人脈の損失)になりその結果体調を崩したり(肉体の損失)して全てを失う。児童労働タイプ。
高卒であればまだ巻き返せるだろう。

ケース3

金があり、肉体もあるが、孤独なタイプ。

生まれつき家族がいない施設育ち。
あるのは親が遺したであろう莫大な遺産のみだとして、肉体は健康である。

このタイプは家族以外の繋がりを持つだけでいいので、比較的巻き返すにも余裕がある。しかし保証人などの面で苦労する可能性も高い。

巻き返せる可能性?

巻き返せるのは決まって損失のレベルが低いか、他の押し上げる要素がとてつもなく強いかだ。

さらに失っている要素が3つのうち1つならばまだ巻き返せる可能性もあるが、2つ以上になるとほぼ確実に詰む。

人脈はあるが、金も無いうえに健康な肉体も無いと人脈も失う…。

健康な肉体も無く、孤独だが金だけはある。しかし孤独ゆえ心を病み、酒に溺れて浪費し、ついには金も尽きる。

逆に全て兼ね備えていると、それぞれが個々でより強くなり相乗効果まで起こす。
金が金を呼び、金が人脈を呼ぶ。肉体はプロテインやサプリメント、高級ジムでさらに健全になり、そのおかげでより仕事の能率が上がることで金が入ってくる。そしてその金で…という風な好循環が起き るのだ。

これらをマタイ効果と呼ぶ。


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