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努力でIQはあがりますか?

YouTubeで境界知能や知的障害関連のことについて専門家の動画を観ていると、よくこんな質問が来ているのを見る。

「努力でIQは上がりますか?」

努力でIQが上がるなら知的障害者に障害年金は出ない。

この理屈は「鬱は甘え」と言っているのと同じだ。

「じゃあ貴方は努力でハーバード大学に合格できますか?」
と、自分に置き換えれば分かるだろう。無理だ。

本末転倒

そしてもうひとつある例として、WISC検査を暗記して数値を上げようとする行為だ。
これは目的が変わっていると言っても過言ではない。

知的障害というレッテルを剥がすために勉強を頑張っている状態だ。しかしIQ数値が上がっても不適応が変わらないならば、やはり根本的な問題解決にはなっていないのだ。

そもそもIQとは地頭のことで、反復練習した際の結果を測るものではない。
IQ=学力 ならば、学歴が高い程IQが高いということになる。相関関係はあるだろうが、大卒よりIQが高い高卒の人間がいることはザラだ。

練習や勉強をしてIQの数値を上げるという行為は、格闘技で言うとドーピングであり、健康診断で言うと直前に飲み食いをしている状態である。
当然異常値が出るうえに、正確な数値ではない。

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