見出し画像

危うく一生懸命頑張るところだった

「頑張るのやめてよかった。この競走にゴールないんだもん」

現代は競争社会。
頑張ることに意味はあるのか。
みんな勘違いしているのではないかというのが作者の見解。

辛さから開放されるために頑張っている。皮肉なことに辛い未来が続くだけ。それどころか競争は激化しているので、人々は自らの首を締めている。
わざわざ無理して厳しい選択をする必要はないんじゃないだろうかと。一体どこに向かっているのか。


ハ・ワン

《あやうく一生懸命頑張るところだった》の作者はもともとサラリーマンとイラストレーターをしていたが、40歳目前で体力の限界を迎え、何のプランもないまま会社を辞める。この時点でなんだか怠惰そうな人なのが分かる。
 その後はイラストレーター1本でやっていくが、そんなに絵が好きではなかったということに気づき、最低限の生活費を稼ぐこと以外何もしなくなった。


目的、分かってる?

楽になることが目的?

勝ち組になることが目的?

 よくよく考えたら定義が曖昧だ。劣等感や敗北感にはさいなまれるが、これもよくよく考えたら誰に負けているか分からない。作者が怠惰状態になるのも分かる。
人々は誰かに見栄を張っているのだろうか。

正解

人生に正解を定義すると途端に苦しくなる。レールに固執すると視野狭窄に陥る。
どんな生き方も正解だと思おう。選択肢は多いほどいい。
《こうあるべきマニュアルを持っていると、マニュアルに書いてあること以外は不正解になるので不幸。

僕もそうだった。
最初に漫画家を目指した時は、漫画家という選択肢しか考えられなかった。それを諦めた時は、正社員しか選択肢がなかった。今考えると、もっと何かあったのでは?と思う。



力を入れすぎない

「ペンに力を入れすぎると、うまい絵が描けない。脱力できればうまい絵が描ける」と、ワン氏。
なんでも他のものに例えて本質を言い当てられているのかは分からないが、頑張る必要がないというのは分かった。

遊びは本気でやらなければいけないらしい。
ワン氏はタモリさんと同じ人間性なのかも。

真面目にやれよ!仕事じゃねえんだぞ。

タモリ

好きなこと以外頑張らなくていいと僕も思う。


将来

将来のことを考えろと言ったりするが、将来というのはいつだろうか。40代になってもそれを言っている。定年後?それまで生きている保証はない。エックスジャパンのHEATHもバクチクの櫻井敦司も、還暦前に亡くなった。
人はいきなり死ぬ。将来の計画なんて無意味。


世界に求めるものが少ないほど幸せになれる

 意外とお金がなくても生きていけるし。ハードで高級な仕事は自分がやらなくても、他の人がやってくれる。
利益も苦労も勝手に請け負えばいい。

どんなハイスペック人間でも、理想が高くなると人生は思い通りにいかなく感じ、不幸になるだろう。自殺する芸能人なんかがいい例だし、病むVTuberもいい例。

求めるものは少ないほど幸せになる。現代人は求めすぎ。生活のレベルが上がるほど、求めるものも上がる。豊めれば貧する。
僕も最初はネットでYouTubeを観れるだけで贅沢だと思っていたが、今はそれらが当たり前になり、幸せは全然感じない。
もっと速いネット回線が欲しくなり、性能の良いパソコンが欲しくなり、遂にはネット上で人気者になりたくなっている。過去より遥かに豊かとなっているはずなのだが、満足度が反比例している感覚がある。喉が渇いている時に、海水を飲んでいるような感じ。


得ても得ても満たされない____


そうなった時、どうすべきか。


答えは簡単で、逆に捨ててみる。

メイウェザーみたいな金の使い方をしているなら、修行僧みたいな禁欲生活をしてみるんだ。

捨てると要求基準が下がる

イヤホンが壊れる時あるあるかもしれないが、接触が悪くなって片耳が聴こえなくなるケースがいちばん多いのではないか。こうなった状態でしばらく片耳イヤホンを使い、その後で新品の健全イヤホンを買うと、両耳の音が聴こえるイヤホンのありがたさを知れる。壊れるまでは両耳が聴こえることが当たり前だと感じていたのにだ。買ったのは百均のイヤホンだったとしても、両耳が聴こえると上質なイヤホンに感じる。

いくら得ても幸せになれないと感じる人は、一度ホームレスになればいいと思う。ホームレスの状態で、別に世界に対して求めるものが何も無い状態になれれば、その人は何を得ても幸せだ。落ちているハンバーガーとかでも、ダイヤモンドを見つけたような気分になるだろう。


とは言っても…

みんな競争がくだらないことは分かっているし、降りたいとも思っている。
なのになぜレールに従うのか。

それは周りの目が怖いから。
出世が目的じゃない。
出世ができないことより。社会的に孤立する方が怖いのだ。
ハ・ワン氏のように、周りの目を気にしない人は少数派かつ、才能がある。
悪く言うと元々怠惰気質なのだ。

そして何より一度でもレールから外れると、戻るのはキツくなる。
テーマパーク施設のように、出るのは簡単だけど、再入場が難しい。
だから外れることに抵抗があるのだ。


参考動画

日本より競争が激しい韓国の人が言うからより説得力がある。資本主義社会でこんな意見も少しでもあるだけで安心する。僕もその意見を持つ1人でありたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?