文章教室⑤
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読点を打つコツ
放課後、健は翔くんと待ち合わせをしていたが、翔くんが来ない。机を見るとこんな置き手紙が。
俺は、自転車に乗って本屋に行った花奈ちゃんを、追いかける。
俺は自転車に乗って、本屋に行った花奈ちゃんを追いかける。
読点を付けるか付けないかで、自転車に乗っている人間が変わる。
ニュアンス
文字だとニュアンスも伝わりづらい。
「いいよ」
という言葉。
口頭なら抑揚で《拒否》か《肯定》かが分かるが、文字だと分からない。
「映画はいけません」というのも、《映画を禁止》しているのか《映画に行けない》のかは分からない。
個性は基本を守ってから
ダナイ流、個性的な文章の書き方
3行以内で短くまとめる
読点を大切に
美しい原稿(?)を意識
原稿用紙の使い方を会得
言葉遣いの統一
改行は段落との調和
ひらがなと漢字の調和
書いたら読み直す
ダナイ曰く、基本をしっかりするのが大事らしい。
基本をやり続けることで、結果的に個性が出てくるようだ。
基本が無くていいなら誰でもプロになれる。これはどんな物事もそうだ。個性さえ出せばいいなら、みんな野球選手やピアニストになれる。
ドレミファが弾けなくても、個性さえ出せばいい。ならばテキトーにやるだけでいいのだから。
それでも個性を出したいなら
雑な説明で済まさない
ダナイは健に語彙力を身に付けるべきだとした。
伝えたくても語彙が無いと、上手く伝えられないことがある。これは受け手の語彙にも左右されるが、使うかどうかは置いておいて、単純に知っている語彙が多い方が、大は小を兼ねる理論で損は無いはずだ。
「ヤバい」
「ウケる」
「キモい」
強い言葉は使い勝手が良くて便利だが、ずっとそれで済ませていると、やはり運動不足の肉体のように鈍っていって、表現に魅力が無くなってく。
語彙の仕入先
本や新聞
テレビやラジオ
知らない言葉を調べる習慣
強くて便利な単語は使わないようにする
白にも200種類あるらしい。
《白》しか知らないと、1種類の表現しかできないことになる。
次回からの記事は《小説のトレーニング》になるのでレベルが上がるぞ!
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