文章教室④
前回の記事
伝わる分こそ名分
分かり易さが何よりの正義。
健はまた悩んでいた。
ダナイに事情を聞かれると、図書カードのお礼を考えていたとのこと。
文字縛りをすると、取捨選択をすることになる。本当に書きたいことしか書けない。
健は簡単そうだと思ったが、ダナイ曰く剣豪が剣を振るのを見て、自分にも出来そうだと思っているのと同じとのこと。
バスケの試合について書きたいのか、給食について書きたいのかが分からないと、ダナイは評する。
健はバスケについて書きたかったようなので、給食のチリソース記述は無駄。
【今日はバスケの試合だった。1勝1敗と1分で迎えた4試合目。僕のスリーポイントシュートが決まって勝つことができた。練習の成果なのだが、周囲はまぐれだと言った。】
長く書けばいいというものではない。
伝わらなければ意味が無い。
【図書カードありがとうございました。参考書や問題集に使うつもりです。】
淡白になって、人によってはやる気が感じない文章になるかもしれないが、伝わりやすさの方が重要だ。
コツ
【今日はバスケの試合をしていて、ぼくらのチームは4試合して1勝1敗1分のあとに勝ったが、それはぼくのセンスが光ったスリーポイントシュートのおかげなのに、みんなはまぐれだと言ったのが嫌だったし、しっかり練習していたので、余計に虚しかった。】
句読点で区切らないと分かりにくさMAX。
これならば小学生の句読点作文の方が圧倒的に分かりやすい。
【バスケの試合をしました。4試合しました。2勝1敗1分でした。ぼくはこの日のために練習しました。スリーポイントシュートをきめました。周りはまぐれだと言いました。くやしかったです。】
稚拙だがこっちの方がすんなり入ってくる。
読解力もつけよう
主語や述語が複数あると、読みづらい。
これらは同じか?
教習所とかでよくある引っ掛ける問題だ。
僕は沿岸の警備を命じられた人間が違うと解釈した。
Aは大名が沿岸の警備を命じられ、Bは幕府が沿岸の警備を命じられた、と。
ダナイによると正解した中学生のは57%。
答えは《違う》。
正解は《キリスト教》。
中学生の正解率は62%
正解はあるし、支離滅裂な文章ではないが、全ての読み手に伝わっているわけではない。
運動しないと身体能力が衰えるように、読む習慣が無いと、読解力も衰える。
それでもいきなりキツイ筋トレを始めると身体を壊すように、読書も簡単なものから挑戦しよう。そこから少しずつレベルを上げていく。
個人的に最近は漢字もスマホが予測変換してくれるので、漢字力も落ちていると思う。
読めるけど書けないみたいな人は多そう。
長い文章対策
自分で短くする。
仏教が広がっているのは、東南アジアと東アジア。
キリスト教が広がっているのは、ヨーロッパと南北アメリカとオセアニア。
イスラム教が広がっているのは北アフリカと西アジア、中央アジアと東南アジアだ。
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