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一般社会に適応出来ないのに…

 一般社会に適応できないのに、なぜ他の分野で芽が出ると思うのか。

コミュニケーション能力はどの分野でも必要だ。

尾田栄一郎氏は、自身が面白いものを描ける理由として、流行りを一通り通ってきたからだと自己分析する。
尾田栄一郎氏自身小さい頃から活発で、サッカーをやっていた。仲間の大切さは

漫画家などの作家の類はというと、暗くてコミュニケーション能力が低く、物事を斜に構えて見ている方が大成しやすいと思われがちだが、よくよく考えてみると世間にいる大抵の人間はそんなジメジメした人間が描くジメジメした作品は受け入れられるだろうか。

朝井リョウは小説家界隈のそんなジメジメした雰囲気が嫌で、大学ではあえてダンスサークルに所属していた。そして顔立ちも良い。早稲田大学まで出ている非の打ち所がない日向優等生だ。
それなのに世間へ一石を投じるような鋭い人間観察眼を発揮する作風を書く。
まるで本人も闇深い人間であるかのように錯覚してしまうほど。
しかし朝井リョウ氏本人は社交的で明るく、結婚もしている。
早稲田大学の小説家希望界隈において《朝井リョウコンプレックス》というものがあるらしい。
そういったジメジメした人間たちに対して朝井リョウ本人は
「短所は正当化しないでなんとかしなよ」
「朝井リョウコンプレックスという言葉があるのは知っています。一生立ち直らないでほしいですね」
とのこと。

前提として出来ないよりは出来た方がいい。
創作活動にのめり込んだ結果コミュニケーション能力がなくなるというならまだいいが、コミュニケーション能力が無いゆえ消去法の理屈で作家を選ぶのがダメだ。

問題をないがしろにしたあげく、勝手に正当化しているのだ。

しかし陰鬱な道を歩んできた人間にしか分からないこともあるので、一概に暗かったり挫折したり失敗したりすることがダメとは言えない。

しかし漫画家にも小説家にもコミュニケーション能力は必要だ。
というか売れている漫画家や作家などの裏方のほうがコミュニケーション能力が高い事が多いと感じる。
ラジオだと佐久間宣行氏だろう。彼はテレビのプロデューサーだが、とにかくお喋りだ。
仮に彼が暗いジメジメした人間ならば、プロデューサーには就けなかっただろう。


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