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『肩叩き』ってこの面談で行われるのか?

20xx年、早期退職内容発表後で全国の営業所内はとても重苦しい雰囲気になっていた。

早期退職は以下のスケジュールで進んでいった

  1. 早期退職の内容発表

  2. 上長との1回目の面談

  3. 上長との2回目の面談

  4. 早期退職 応募

  5. 12月31日 退職

  6. 4月1日 新組織発足

上長と1回目の面談

この面談は営業所の会議室で一人一人に実施された。
内容は会社側である上司が従業員に早期退職の意味合いを再伝達するというものであった。

  1. 早期退職を実施する背景の意味合いを確認する

  2. 今後必要とされる人材がどのような人なのか共有する

  3. 取り巻く環境と早期退職の内容を理解したかを確認する

この3点であった。

当時30代であった私は『はい、わかりました。』の一言で終了して退室した記憶がある。

私以外の方で
『なんで実施するんですか?』
『私はどうなってしまうんですか?』
などと質問攻めにしていた方もいると噂レベルで聞いた。

そして次の2回目の面談がびっくりした。

上長と2回目の面談

2回目の面談は1回目の面談実施から1ヶ月くらい間があったと思う。

私の営業所長からは会議で

『これから2回目の面談を行っていきますが、普段の山田ではなく、会社側の山田として私も面談に臨みます。』

と事前連絡があった。

なんだよ、それ と思っていたが後々意味合いがわかってきた。

2回目の面談は会社の会議室ではなく、街中の会議室で行われた。

誰が、いつ、何分間、面談を実施しているか完全に伏せられてスケジューリングされるという徹底っぷり。

全社でそのような対応がとられていた。

しかしながら、上長と営業所メンバーの予定表を照らし合わせると、大体誰が面談しているのかわかってしまっていた。

2回目の面談で私の流れは以下のようであった。

上司 今回の早期退職の内容は理解していますか?
私  はい。

上司 まずは早期退職の制度を利用するかお聞きします。
私  このまま現職で頑張りたいです。

上司 それでしたら今後は覚悟を持って業務に励んでいただきますが、
   できますか?
私  頑張ります。

上司 わかりました。面談は以上です。この面談内容は口外しないでください。
   守秘義務があります。
私  わかりました。失礼します

のような流れであった。

『あなたの仕事はありません』って言われたらどうしようというちょっとした不安があったが、終わってみれば杞憂であった。

ふぅ〜とリラックスしてスタバで普段飲まないコーヒーフラペチーノを飲んだのを覚えている。

すると50代ベテランの方から電話がかかってきた。

『今、面談終わったけど。会社って酷いよなぁ。まぁ、こういう会社なんですよ。うちの会社は!!』
ってちょっとキレ気味であった。
何があったんじゃい!!

続く


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