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「別れた先の、ミライ。」(ゆっくり朗読:詩)

桜街 スピカ
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夕暮れ落ちた、出発点。

「またね。」と手を振りどうか来世へ。

また会いたい人と、
会わないことを願う人。

僕らは未来へ進んでいく。

(……だから。)

過去に引きこもることも。

戻り、囚われることも。

仮に
あったとしても、それをきっと。

越えなければ、僕は生きれない。

己を律して
弱さを圧し殺す。

遥か先まで、見通すアイウェア。

faraway.

黒く淀む眼前に。

強くなる風に吹っ飛ばされたって。

「……それでも。」

僕はまた、諦め悪く立ち上がる。

ぎりっと歯軋り、反骨精神。

今従う動きと幻想を壊して。

憧れのシンセカイを目指して。

薄暗い部屋の先で
扉から、飛び出した。

夜に沈んだ、特異点。

終着点へと進んでいく。

絶望、苦しみ、淀み。

深く落ちる先で、いつも見る光。 

それが、
たとえ空虚になったとしても。

現実を受け入れ、いつの日か。

想像上の自分を目指したいから。 

「……またね。」

それが、
どれだけ辛くても。

今は、
何も感じなくても。

後悔の、ないように………

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