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未来を。

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未来に向けた思いを詠った作品郡。(2023 9月~2024 1月) 利用画像:写真AC
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#青空

「雨過天晴」(詩)

「雨過天晴」(詩)

窓の外では、

雨が降っている。

しめっぽい午後の空気が美味しくて。

雨の落ちる音が心地よくて。

私はひとり

安心を覚えていく。

雲に包まれて、

変わらない日々を過ごす。

ただ、書くことで満たされる心。

乾いていく誰かに向ける心。

夢を叶えたいと願う渇望。

いずれ渇きは悟りになるのだろうか。

他人に期待なんてしない。

ただ、自分を信じている。

言葉を受け止めて。

何かを

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「白鳩」(詩)

「白鳩」(詩)

高架下をくぐって

見上げた青空。

光の見えた、暗がりの先。

その先で飛び立った白鳩。

群れに混ざって飛ぶ姿。

一際目立つ白色は

誰よりも輝いているように見えて。

私はその姿に憧れる。

あの鳩も楽ではないだろう。

他人と違うこと。

それは、

常に不安の中を生きること。

理解者をすぐには得られないこと。

蔑み、疎まれて。

あることないこと

イメージがつく。

ただの個性が

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