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公共交通機関格安移動ファイル2:関西から北陸その2

前回は大阪~福井間に絞って紹介してきたが、今回は金沢や富山まで足を延ばしてみよう。


金沢や富山なら何本かある高速バス

福井とは違いそこそこの本数の高速バスが走っていた…のだけどここも様々な事情により減便傾向が強い。北陸自動車道経由がネックになり時間がかかるのだ。

金沢

金沢は前述の「青春北陸昼特急」のほかに夜行バス「百万石ドリーム大阪」「青春北陸ドリーム大阪」が存在する。
そして近鉄高速バスが新設した「大阪-金沢」線が1日2往復運行されている。

こちらは1日2往復運行されているが所要時間は約5時間半~6時間かかる。
節約派にしかおすすめできない。
最安2800円だが、通常の平日は4,000円、金・土日・祝前日は5,000円、お盆とかの最繁忙期は6,000円となる。

富山

富山発着は「阪急高速バス」「富山地鉄バス」の共同運行と「西日本JRバス」があるがいずれも夜行便だ。阪急高速バス側はかつては昼にも運行されていたが、昨今の情勢に伴い休止や減便の憂き目にあっている。

リンクを貼るがJRは最安値と最高値の幅が大きく、最繁忙期なんかは一万円近くなる。更に金沢駅も経由する為時間も約8時間半以上かかる。
ただ、阪急バスの方は高くても7,500円で金沢駅を経由しない分7時間40分だ。
参考にしてほしい。

高速バスが少ない理由

名古屋からであれば北陸3箇所に結構高速バスが走っているが大阪発着は減少の一途をたどっている。2020年のコロナ禍と2024年のモーダルシフトと運転士の激減に伴う減便が主な理由だが、他の原因を辿ってみたら…
「大阪・京都からの高速道路は湖西線沿いにはない」という事だ。湖西道路と志賀バイパスという高規格の無料道路はあるが上り下りともに1車線で慢性的に渋滞する。ここにバス通しても余計遅くなるだけだ。
関西から北陸への主要高速道路は「北陸自動車道」になるのだが、これはJRでいう琵琶湖線や北陸本線沿いを走る。そこにいくためには当然だが草津などを経由しなければならないので時間がかかる。
これじゃいくら乗り換えなしでもかなり時間がかかり、利用客が見込めない。
名古屋から北陸は「東海北陸自動車道」もあるため金沢や富山へも行きやすいため、本数が増加傾向にある。だったら大阪から名古屋・東海北陸自動車道経由で富山や金沢や行けばいいと思われるが、大阪~名古屋もバスで平均3時間なので名古屋~金沢・富山の約3時間を足して約6時間かかるので変わりはしない。
(福井へは北陸自動車道利用)この差もあり大阪から北陸へのバスが増えないのも仕方ないと言えるのか…

EXの乗継きっぷ

となるとやはり鉄道に頼らざる得なくなる。
ここで福井の時と同様に普通に行ったらどうなるかを参考程度にみせよう。
・金沢
現段階(サンダーバード+北陸新幹線/双方普通車指定席利用・通常期)→9,410円
2024年3月15日まで(サンダーバード/普通車指定席・通常期)→7,790円
1600円も割高になっている。

・富山
現段階(サンダーバード+北陸新幹線/双方普通車指定席利用・通常期)→10,290円
2024年3月15日まで(サンダーバード+北陸新幹線/普通車指定席・通常期)→9,590円
富山に関しては閑散期でも1万円を超えてしまうのだ。

前回話した

「EXサービス」と「乗継きっぷ」を使う場合、
・新大阪-米原(EX早特1)2,520円+米原-敦賀-金沢(乗継きっぷ)4,640円
・新大阪-米原(EX早特1)2,520円+米原-敦賀-富山(乗継きっぷ)5,530円
となる。

纏めとしての私見入り移動行程

さて前回の記事を含めて大阪から北陸方面への移動、個人的には「高くなったうえ、乗換の手間が出来たなら敢えて少し時間かけて乗換の手間があるが安く行こう」ということで
・「スマートEX」と「乗継きっぷ」
をの組み合わせ使って北陸を日帰りする行程を立ててみた。

通常期
往路(朝一番)所要時間…2時間31分(大阪~福井)
大阪 6:21―(JR京都線・約5分・170円)―新大阪 6:25
新大阪 6:42―(東海道新幹線ひかり636号・EX早特1・2,520円)―米原 7:18
米原 7:47―(特急しらさぎ51号・約35分・乗継きっぷ)―敦賀 8:18
敦賀 8:31―(北陸新幹線つるぎ4号)―福井(2160円)8:52 ・金沢(4640円)9:30・富山(5530円)9:53

復路(最終接続) 所要時間…1時間57分(福井~大阪)
富山(5530円)20:25 ・金沢(4640円)20:34・福井(2160円)21:32
―(北陸新幹線つるぎ49号)―敦賀 21:52
敦賀 22:00―(特急しらさぎ64号・約35分・乗継きっぷ)―米原 22:34
米原 22:42―(東海道新幹線ひかり663号・EX早特1・2,520円)―新大阪 23:15
新大阪 23:24―(JR京都線・約5分・170円)―大阪 23:29

片道合計運賃
福井行 4,850円
金沢行 7,330円
富山行 8,220円

最繁忙期(GW、お盆、年末年始)
※スマートEXの「EX早得1」販売期間外のため、京都―米原を「スマート自由席」で利用
往路(朝一番) 所要時間…2時間57分(大阪~福井)
大阪 5:55―(快速・約30分・580円)―京都 6:33
京都 6:57―(東海道新幹線ひかり636号・スマート自由席・2,160円)―米原 7:18
米原 7:47―(特急しらさぎ51号・約35分・乗継きっぷ)―敦賀 8:18
敦賀 8:31―(北陸新幹線つるぎ4号)―福井(2160円)8:52 ・金沢(4640円)9:30・富山(5530円)9:53

復路(最終接続) 所要時間…2時間5分(福井~大阪)
富山(5530円)20:25 ・金沢(4640円)20:34・福井(2160円)21:32
―(北陸新幹線つるぎ49号)―敦賀 21:52
敦賀 22:00―(特急しらさぎ64号・約35分・乗継きっぷ)―米原 22:34
米原 22:42―(東海道新幹線ひかり663号・スマート自由席・2160円)―京都 23:02
京都 23:09―(新快速・約30分・580円)―大阪 23:37

片道合計運賃(通常より+50円・所要時間+20~30分)
福井行 4,900円
金沢行 7,380円
富山行 8,270円

往路は朝早いこともあり、米原での乗り換え時間が長くなっている。そもそもしらさぎは首都圏、名古屋から北陸へのアクセスのための特急列車であるためかかっても仕方あるまい。

あと最後に金沢と富山の日帰りなら以下の旅行商品が一番安いと気づきました(笑)

https://www.jtb.co.jp/kokunai_jr/higaeri/

↑金沢ならこちらの方がお得。

↑福井と富山はこちらから。
オプション付きで楽しみたい方向け。(金沢はJTBで購入して各自負担の方がいい。)

↑北陸発着用。USJなどに。

次回は出すとしたらネットは不向きな人に向けて「足で稼いで見つけろ!チケットショップ」でもやりたいですね。

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