自己愛に満ちて生徒に真摯に向き合わない教師の愚かさよ

youtubeのショートって面白い。
短時間で見切れて、ちょっと気晴らししたい時にもってこいだ。
そのショート動画のなかで、ちょっと気になっているものがある。

東宮たくみさんという書道家があげている、理不尽な採点シリーズである。

学校のテストを採点する教師の採点基準が理不尽極まりない、という趣旨のシリーズで、主に小学校のテストが元ネタのことが多い。

・ひらがなの書き順がおかしい・形が悪い
・算数のテストで、小数点含む足し算の時、"7.0"と記載したらバツにされる(小数点以下の数字が0の場合は省く、正解は”7”らしい)

など、本当に理不尽極まりない採点が実際にありましたよ、というのを紹介してくれる。

果たして採点した教師は、何が理由でこんな採点をしたのだろうか。
「教師の憂さ晴らし」や「教師としての威厳を示しているだけ」といったコメントが目立つのだが、本当に気になって仕方がない。

相手は小学生で、文字を書くにしてもまだ手だって未発達だろうし、下手なのは当然のことだ。算数で、仮に正しい解答が”7”であったとしても、算数なんだから7.0でもいいはずだ・・・
(私は算数も数学も壊滅的にできないので、どっちが学問として正しいかどうかはわからないのだが・・・)

そもそも、小学校の教師というのは本当に当たり外れが大きい。
めちゃくちゃいい先生か、めちゃくちゃクソで雑魚で見た途端反吐が出そうになるかのどちらかしかいなかったような気がする。

私も小学生の時は6年間のうち3年間、本当に馬鹿みたいな先生に当たってしまって苦労をした。
ちょっとかっこいいことをしようと背伸びをしたら先生の癪に触ってしまい「こいつは嘘つきで詐欺師でとんでもないバカだ」
とクラスみんなの前で私を名指しで怒鳴りつけた。
またある時は、突然別室にクラスメイトを集め、
「〇〇さん(その日は休みで不在)のこと、みんなどう思う? 嫌いなところがあったらどんどん言っていこう!」
と、頭おかしい会合をたびたび開いて、出た意見をまとめて後日ご丁寧にも対象者に伝えていた(当然伝えられた本人は大泣きする)

大人は、小学生くらいの子供だから何をしても大丈夫だろうと思っているのかもしれない。確かに私も、当時はあまり深刻に考えていなかったと思う。理不尽なことも「えー、まあ先生がそうするなら仕方ないかな・・・」という感想を抱いていたと思う。

でも、そんな子供も大人になって分別や常識などが身についてくると、ふと当時のことを思い出す時とんでもない嫌悪感に襲われるのだ。
すごく馬鹿にされた気分がして、自分というものを否定された気分がして、惨めで、悔しくて、やり場のない憤りが心の中で渦巻く。
もちろん思い出した時にどう感じるかは人それぞれだ。
クソみたいなことあったよね〜と笑い飛ばせる人もいるかもしれないし、
私みたいに何年も何十年経っても思い出すたびに憎悪に見舞われる人もいる。

子供が大人になった時、立派に社会で活躍できる人間を育てるのが教師としての勤めではないだろうか。
人間はみんな同じではないし、子供だと侮っていた対象は、いつか大人になる。教師は、目の前の子供の未来を見据えて、客観的に教育を施すべきではないだろうか。
教師だってかつては子供だったわけだ。自分が子供だった時に胸に抱いた理想の教師像になりきって、子供と向き合うことはできないのだろうか。

それともあれか。
学校という閉鎖的な空間で思考が狂ってしまったか。
それならそれは、大変残念なことだ。



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