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セカンドライフ・アグリを楽しもう。

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人生100年時代にむけて、幸福なセカンドライフづくりを。企業を50代で早期退社して、農業に就くスタイルを『セカンドライフ・アグリ』と名付け、経営学と幸福学にもとづいた成功のための…
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2021年11月の記事一覧

人生100年時代のための幸福学     Ⅰ「ライフステージと幸福の関係」

人生100年時代のための幸福学     Ⅰ「ライフステージと幸福の関係」

ライフステージと幸福感が描く、U字カーブとは
 一般的に年齢と幸福度には、どういった関係があるのでしょうか。内閣府「幸福度に関する研究会」の研究報告によると、調査結果から、ライフステージと幸福感の関係はU 字カーブをたどるとされています(平成23年「幸福度に関する研究会報告」より)。
 若者は希望と可能性にあふれているので、幸福感が高くなります。それが熟年層に入る頃には、人々の人生がある程度定まっ

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人生100年時代を”ハッピーに生きる”。「幸福学の基礎知識」

人生100年時代を”ハッピーに生きる”。「幸福学の基礎知識」

人生の幸福は、経済性だけでは語れない。
 人生100年時代にむけて、農業は幸福なセカンドライフをつくるのに有効な手立てであることをお伝えしてきました。しかし一方で、新しく農業を始めた多くの方が最初の数年で農業を断念してしまう事実があります。セカンドライフを幸福なものにするには、数字にできない主観的&精神的なことが大切で、売上高や営業利益、成長率といった既存の経営指標だけで測れるものではありません。

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こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑧「健康寿命」

こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑧「健康寿命」

『人生100年時代の到来』と言われますが・・・
 日本人はどの程度、長生きになっているのでしょうか。厚生労働省の推計によると、平均寿命は2020年に男性80.9歳・女性87.6歳のところ、2030年には男性81.9歳・女性88.6歳、さらに2050年には男性83.6歳・女性90.3歳に延びるとされています。つまり「30年後には、男性は85歳くらいまで、女性は90歳くらいまで長生きする」ことが普通に

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こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑦「身丈経営」

こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑦「身丈経営」

日本人は、急成長よりも安定気質?!
 セカンドライフ・アグリは、目的の第一が”幸福なセカンドライフ”であり、そのためには収益の目標はあえて緩く設定する方がいいと考えてます。『生涯収支』の回でお伝えしたように年金不足分を2,000万(金融庁試算)として、55歳就農モデルでは30年間で3,000万円以上、つまり「年平均で100万円以上の農業所得が上げられれば良し」とする緩やかなものです。
 ここで、一

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こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑥「地域連携」

こうすれば越えられる、就農ハードル!クリア⑥「地域連携」

会社とのつながりから、地域とのつながりへ。
 セカンドライフを豊かにする要素に、“地域社会とのつながり”があります。地域とのつながりを作る上で、農業には大きなポテンシャルがあることは以前にもお伝えしました。実際に、新規就農をした人のアンケート調査を見ると、新しく農業をはじめた人の約7割が地域農業の担い手として期待され、実態としても5年もすると9割以上が地域にとけこめています。

 特に、50代で就

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