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大好きな犬に対する想いとペットを飼うということへの葛藤

私は昔からものすごく犬が好きでずっと飼いたいと思っていました。
子供の頃は家庭の事情で飼えなかったのです。
小学生のころは、学校の帰り道、近所の犬の頭をなでるのが楽しみでした。
犬も私が学校から帰ってくるのを楽しみにしていたに違いない。
しっぽを振って喜んでペロペロしてくれる姿は、たまらなく可愛くて愛おしかった。

大人になったら絶対に大好きな犬と一緒に暮らすんだと心に決めてました。

そして。。。晴れて犬のいる生活を送ることができています。
9年前にブリーダーさんで見つけて「可愛い」と手に乗せたのは生まれてまだ1ケ月もたっていなかった赤ちゃん。そこから成長を見守って3ケ月たってフワフワのもこもこのポメラニアンを家に連れて帰った時のあの感動!!
うわーー!やったー!とうとう犬と一緒に暮らせる!毎日散歩に行ける!と嬉しくてたまりませんでした。

あれから9年経ち、今ではすっかり貫禄のある中年犬になりましたが。
ものすごくしっかりしていて気が強くて、明るく陽気な子。
私のいうことをよく聞いて、いつも守ってくれているような存在。
可愛すぎて、愛しくて、もうたまりません!!
毎日「大好きよ」と笑顔になってしまいます。

けれど「犬を飼う」ということを最近深く考えてみるんです。
ペットショップという商売があります。犬は商品です。それでお金を稼いで生計を立てている人がいるんです。と、いうことは「売れ残り」という犬もいるはずです。もしもうちの子をあの日私が買わなかったら。。。どうなっていたんでしょう。それを考えると、人間のエゴで犬を飼っていいものだろうかと悩むことがあります。けれど私にとっては今ではかけがえのない存在です。もうどうしても離れられない大切な相棒であり、家族です。

私は思うんです。「犬を飼わせてもらってありがとう」と。感謝するしかない。そして、飼ってもらえなかった子たちに、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。犬というペットは本当に人間のエゴで飼わせてもらっているということを忘れてはいけないと思います。

そんな私が「犬」をテーマにした本を出したのは、「人間のエゴ」を描きたかったのです。お金儲け、エゴ、自分勝手、無知。。。人間の愚かさを書きたかったんです。動物が迷惑するから、もっと真実を、真理をしっかりと見る目を養いたいです。

そんな想いを込めて書いた本です。
犬に感謝と愛を込めて。


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