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悩みとの向き合いかた

今の苦しい悩みから解放されたい。
大切な人を悩みから救い出したい。

そんな思いを持って偶然この記事にたどり着いた人もいるかもしれません。
この出会いが少しでも解決のヒントになれば嬉しいです。

悩みとは

まずは悩みについて簡単には整理しておきましょう。
難しい話はいいから解決策を教えてくれ、と思った方もすぐ終わるので、少しだけおつき合いください。

悩みは、世界中の哲学者や宗教家が何百年にもわたって研究しているテーマですので、私ごときが解説することではありません。
ただし解決するためには、悩みの正体を理解しておく必要があります。

ここでは悩みをものすごくシンプルに
理想と現実の差としておきます。

収入を増やしたいけど(理想)今の仕事では収入が増えない(現実)
人生をかけて何かに打ち込みたいけど(理想)、好きなことやりたいことが見つからない(現実)
といった具合です。

悩みを減らす方法①認める

さていよいよ本題です。
悩みを減らして、心軽やかに生きたい。
大切な人を悩みを少しでも軽くしてあげたい。
どうしたら悩みは減るのでしょう。

「手放す」といっても、悩みがなかったことにするわけではありません。
一時的に悩みに蓋をしたとしても、放置された悩みは蓋の中でグラグラと増殖し、やがては蓋を破壊して溢れ出てきます。
ひどい場合には、鬱になります。

悩みをなかったことにしたり、自分のせいにしたりして蓋をし、がんばることで忘れようとした結果、放置された悩みが増殖されて鬱を引き起こします。
だから鬱(になりそうな)の人は、悩みを認めて、がんばらずに休んだ方がいいのです。

また鬱の手前まで追い込まれている人には助言が届きにくいのも現実です。
周りの人が「休んだ方がいい」と助言しても、本人は「悩みはない」「自分が悪いだけ、がんばれば解決する」と思っているから、助言が聞き入れられないのです。
粘り強く説得を続けると、逆に「私の意志を無視して自分の考えを押しつけようとする人」という敵レッテルを貼られてしまいます。ただ目の前の人を助けたいのに、何もわかってくれない敵だと思われたら、、あなたも傷つきますよね。

そういうときは、粘って説得するより、メンタルクリニックへの受診を勧め、第三者の専門家から伝えてもらうことも効果的です。

悩みを感じたら、悩みの正体を明らかにし、悩みがあることを認めてしまいます。
悩みはモヤモヤとした雲のようにつかみどころのないものです。悩みを認識するには実体として捉えることが効果的です。先ほどの定義に当てはめると悩みは理想と現実の差です。
実体を捉えるためには、悩みを作り出している理想の現実を探します。
 
悩みの雲)上司との関係が悪い
理想)上司と良好な関係を築きたい。
現実)上司から話しかけてもらえない。信頼されていない。
 
このように悩みを理想と現実の差として捉えると、自分が何に悩んでいるのかがだんだんはっきりしてきます。例の場合であれば「私は上司から話しかけてもらいたい。信頼されたい」という理想が見えてきます。

悩みを減らす方法②手放す

悩みには、悩む価値のある悩みと、悩んでも意味のない悩みがあります
悩んでも意味がない悩みとは、どうがんばっても自分の影響力ではどうしようもない悩みです。
 
例:
悩み)社員の家族の感染が相次いでいる。欠勤が発生、どうしよう。
理想)社員の家族が感染しないでほしい
現実)社員の家族の感染を完全に予防する手段はない
 
悩みは自分の力では解決できることと、できないことを分けます。
例の場合だと、日常生活を営みながら、感染力の強い感染症を完全に予防することは不可能です。
自分の力で解消する見込みのない悩みは、いつまでもあなたの頭の中をモヤモヤと漂うことになります。自分ではどうやっても解消できない悩みは「これは悩んでも意味がない悩み」と言って、頭の中のごみ箱に捨てて手放します。
 
「感染しない」という理想は実現しないため手放しました。次に、その代わりに現実的に到達できる理想に差し替えます。
たとえば「感染症の流行により、社員が出社できなくなるのはやむを得ない。出社できない状況でも入居しているお客さまの生活を維持したい。」という理想に差し替えたらどうでしょう。
少ない人数でできること、最低限維持したいサービスを考えて備えることができるので、「解決できる悩み」に変化します。
 

悩みを減らす方法③行動する

悩んでも意味のない悩みを手放すと、手元には解決手段のある悩みが残ります。
せっかく解決手段があっても、何もしなければ解決することはありません。

解決までの道のりがどんなに長くても、最初は小さな一歩です。もしかしたらその一歩目さえ不正解かもしれません。でも行動します。

行動したら自分の立ち位置がスタート地点とは違う場所へ移動します。すると悩みの要素である「理想と現実」のうち「現実」が少し変化します。その結果、悩み(理想と現実の差)の質が変化し、最初の悩みが消えてしまうことさえあります。

行動によって悩みの解決に近づくだけでなく、遠ざかることもあります。大事なのは行動によって悩みは変化することを知ることです。つまり解決手段のある悩みが一生続くことはないとわかればいいのです。

また、人間は全力で動きながら悩むことができません。あなたが悩んでいるときのシチュエーションを想像してみてください。きっと“何もしていないとき”ではないでしょうか。動いている人には悩んでいる暇がないのです。

 偉そうなことを書いてきましたが、僕にも悩みはあります。
解決できずにウジウジと持ち続けてしまうこともあります。
やり方はわかっていても、なかなか実践できない。これもまた人間なのだろうと思うわけです。

だからこそ、①認める②手放す③行動するの手順を意識して、悩みにつぶされないように、うまくつきあっていきたいと思います。
あなたが悩みと上手につきあって、しあわせな人生を送れますように。
 
 
めでたしめでたし
 
 
立崎直樹

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