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いつだって現れること

自分自身、この世界に生きる限りいつだって目の前に
あるものは何か。

生と死

これだろう。

いつだって生きてる自分がいて
なにかをして
考え
食べて
寝て
起きて
生きている。

同じように死は目の前にある。

今日それをみた。

目の前で死を迎えた人
犯した罪
害を加えた人

私の目の前には倒れた人
死戦期呼吸
視野はスッと狭まり信号機が青赤と変わって行く光が
目の前にあった。

赤黒い反射をしてこちらに写ってくる。

消防と警察を。
私はAEDを求め走った。
1店舗2店舗と、
道路の奥から赤いサイレント共に救急車が過ぎ
現場へと走って戻る。
救急隊員の処置から担架に乗せられたバイク乗りの彼は
真っ赤に染まった顔で私の前から運ばれていった。

その横を黒い鉄製の輪っかをつけたトラックのおじさんが大きなパトカーに乗せられた。

私の前で
全てが初めてで
こんなにも
何とも言えない
決して経験したく無い
何かが自分に起きてしまうのでは無いかと
心配になるような感情で居たのは
初めてだった。

心肺蘇生でも
何でも
もう少し彼を
助けてあげることはできたのか
そんなことを考え
赤い灯が車の窓越しに
すぎて行った。

どうしても伝えておきたかった。

いつ何時
自分自身が持つ
死の魔法にかけられる時が来るなんて
知るのは誰でもない。
それを知ってるのは自分の持つ時間だけなんだと
今日自分は知ったんだ。

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