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トルコでリクガメを見たのは

 二十年以上前に友人三人とトルコをフリー旅行した。そのうちの一人がトルコのことに詳しかった。ほぼ全ての、と言ってもいいくらいお店やレストランに、同じ男性の肖像画が飾られていることにある日気づいた私はあの人は誰なのか、友人に訊いた△

彼は、ムスタファ・ケマル・アタチュルク。「父なるトルコ人」と慕われていて、トルコの人は皆「アタチュルク」と呼んでいた。近代化を成し遂げた初代大統領。学校で習ったのかもしれないが全く覚えていなかった。彼女はこのアタチュルクが好きで、お墓に行きたいと言った△

大きくて立派な、ギリシャ風の建物だったような感じは覚えているがどこだったのか。今回このことを書くに当たって調べた。場所はアンカラ市、アタチュルク廟。そこへ行く交通手段が無かったのか、街中から結構な距離を歩いたことを思い出した△

廟のある敷地に入った辺りはきれいに草地が刈り込まれ、低い茂みが点在していた。そこで、リクガメを見たのだった。数匹いたと思う。大きさは20センチくらいか。生まれて初めて見る動物園以外でのリクガメに、生き物好きの自分は興奮してしまった。写真を撮ろうと近寄ると、嫌がるように茂みに逃げ込まれた△

この後に訪問した廟の方は正直あまり覚えていない。当時の自分は若気の至りか、廟の主に関心半ばでリクガメの印象の方が強かったらしい△

もし次に行く機会があれば、アタチュルクの本を一冊読んでから行きたいと思っている。

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これより上は、天声人語のルール(603字/6段落)に沿って書いてみる、に勝手にただ今挑戦しています。お読み下さり、ありがとうございました^^!

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