シリコーンの麺が食べたい。週末日記 5月16日〜22日

5月16日(月)

 プロジェクト・ヘイル・メアリー人気。この流れに乗りたいけれど、積読本がたんまりあって、本を買わないようにしている。結局買ってもすぐに読まないし。あんまりその時々の関心に流されたくない感じがある。定期的に本棚を入れ替えて、その時々の自分の関心に合わせて本を並べている。

最近読んでいるのは『植物には知性がある』。植物SF✖︎水の館(小花美穂)みたいな雰囲気の話しを書きたいのだけれど。自分の中の一本筋が通った何かで描きたいのだけれど、描くために読むとなると不純のようにも感じてしまう。

 シルヴァーバーグ 世界の終わりを見に行った時 を読んだ。時間SF傑作選。こういう旅行ものって、ダークツーリズムっぽさもあるよなあと。旅行と時間は相性がいいのかもしれない


5月17日(火)

 さなコンにむけてなにか描きたいと思いつつも。「そうして」と「人類」と「永遠」、「眠り」って言葉をどう解釈するか試されている気がする。人類って、だいぶ俯瞰的な見方だし、最後の人類なのか、世界全体の人類なのか、解釈の幅広さが意外にある。別に人類‘でもいいわけだ。人類と呼ばれている何か。 

 「永遠」の「眠り」も匂わせる言い方だ。「眠り」は覚醒するから「眠り」なわけだけれども、「永遠」がつくと、これは、普通の「眠り」ではない。つまりは目覚めないってことだ。予想されるところは「死」や「冬眠」、「データの凍結」、「時間の停止」、「寿命の停止」とか。死や眠りから遠かった話しを描きたいけど。

そもそも、人類が永遠の眠りについても、世界は続く。その世界はどうなるのか読んでみたいような、書いてみたいような。(まだまだぼんやりしている)

キム・チョヨプ、最後のライオニを読んだ。 これは好きなやつ。ネコ乱でいう、「悲劇のカタルシス」の短編。目指すところは、「たった一つの冴えたやり方」な感じがする。こういう短編が描きたい。


5月18日(水)

 旦那が出張でいなかった。夕飯を自分のためだけに作るって楽しい。ワカモレと生春巻きを作る。お酒が飲みたくなってくる。これはいかん。

 食べながら、「ショーシャンクの空に」を見た。スティーブン・キングってこういうハートフルな話しも描くのだなと。胸熱。近々劇場で再上映もあるそうだけど、みたいようなみたくないような。ハーモニカの音で、自殺を止めるか? くるか、くるか?って思ったけど、そんなことなかった。逆をいかれた感があって楽しい。

 今日は、フレドリック・ブラウン 不まじめな星 を読んだ。こういう言葉あそびみたいな書き方が、ブラウンは好きなのかな。意味深なジョニーの描写(堅物と言わずに話しがわからないやつだなと匂わせる感じの描写)で、実はジョニーはアンドロイドで、娘の懸想をどうショックを受けずに回避させるか案じている父親なのでは?? と勘繰って読んでしまった。全然そんなことなかった。でもこのミスリード、別の話しで使ってみる。


5月19日(木)

 ごま油レタス鍋を作る。豆板醤のタレがうまくて〆まで全部食べた。50mlものごま油を入れて、それを体に全部取り入れたと思うと怖い。計量カップにたっぷり溜まったごま油のインパクトよ。一応パレオダイエットを目指している(2食生活しているダケ)けど、これダメなんじゃないか? でも食べたくなるときがあるの、人間だもの。

 レディ・プレイヤー1を見る。人気のあるやつちゃんと見ようと思って(流行を追わないのよくない)見たけど、面白かった。そしてちゃんとスティーブン・キング追っててよかったなと思った。ちゃんと名作を見ようよキャンペーン。スタンドバイ・ミーかな。子供が出てくるの苦手なのだけど。

 柞刈 湯葉 宇宙ラーメン鉄麺皮(てつめんぴ) を読んだ。たしか漫画とのコラボ企画が発端となってかいた短編の続き。漫画にはたしかならなかった。このシリーズめちゃめちゃ好き。機械系の異星人が食べられるラーメンってなによ? シリコーンの麺。重油のスープとか。この作品のラーメンめっちゃ食べてみたい。作者の生物知識とユーモアが楽しめる。そのうち漫画になってそう。


5月20日(金)

 豆乳鍋を作る。紙パックの豆乳で簡単に作れるから楽。カルディが10%オフだったから、つまみを買ってペロリと平らげた。レバーパテはうまい。

 フレドリック・ブラウン やさしい殺人講座全十回 Murder in Ten Easy Lessons を読んだ。タイトル詐欺じゃない? まぁ、そういうゆるい感じの作品だった。主人公を俯瞰する視点(登場人物)がよく出てくるな。神様ものが好きだったのか。


5月21日(土)

自分は頭が痛かったのだと最近になって知る。家族はみな風邪をひかない、薬を飲まない、痛がらない、そういう家だった。自分の痛みに無頓着だった。痛みを知覚するのって、自分のことながら難しいことなのだ。いつもの習慣で鎖を飲むのを我慢するものの、我慢しきれず薬を飲むとスッキリとクリアになるから不思議である。文化のちがう人と住むようになってよかった点の一つ。

 フレドリック・ブラウン ユーディの原理 The Yehudi Principle  言葉遊びの感じがあって面白い。慣用的な言い方から一つ小話が書けそうな気がする。


5月22日(日)

 シン・ウルトラマンを観た。色々と情報が流れてたけど、とにかく曇りなき眼で観たかったからなにも調べず。それがよかったな。特撮というよりも、映画そのものを楽しんだと思う。

 テッド・チャン 不安は自由のめまいを読んだ。時間の分岐する別の自分の可能性を知ることができたら? あえてマイナスな展開が多かったのも、ラストをうまく見せるためだったのだろうな。計算されていてうまい。


 雑感

 あい変わらず悩んでばかりで書けてないが、そろそろ書けそうな気がする。まだ書いてないけど。

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