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強い言葉をつけなくてもいいタイトルになれたらいい。2401読んだ本とかエンタメ。



今年は定期的にnoteを更新しようと思ってて、先月は3本書いた。

2023年まとめ〜って、年末年始は時間があるから書くし読む人もいるわけで、読んでもらえていた実感がある。
そのボーナスステージが終わる途端に書かない人も出てくるわけだ。事実、自分もそう。

なんか不定期でも書くのは続けたいよな…。だいたいは通勤時に書いているので週末になると途端に書かなくなるので。

2024年1月に摂取したものについてざっくり書いていこう。気に入ってるものは、またじっくり1つにまとめるかもしれない。





読んだもの。


MEGUMI『きれいはこれで作れます』


新年、一番に買って読んだ。
色々あって、今年は美容に自己投資しようと思って、自己改造中だ。じわりとじわりと効果があって、インデックス投資とかじわじわ貯まるNISAみたいな感じ。
パワーを貯めている感覚だ。

美容に関しては、偏差値が低すぎて時代のシーンに追いついてないせいで、本の内容に納得できたり疑問点を持つこともできない。

とりあえず、フェイスパックを朝晩毎日する習慣を取り入れたら、メイクするとき肌に触るとその潤いにニヤニヤするぐらいにはなってきた。
まだ始めて1ヶ月なら、一年後には押したら水分が滲み出るくらいにはなるんじゃないか?

この本の良さって、美についてある程度関心がある人向けで、そもそも商品の紹介されている価格帯の高さに震える。
でも、取り入れやすい部分だったり、やりたいけど尻込みしている部分を公開していたりして、それが人気につながったのかなと思う。
何せ、効果は1人にしろ証明されているんだし。最近の改めてMEGUMIを見たいな〜と思って「おい、ハンサム!」を見たくらいだ。肌がめちゃくちゃ綺麗だった。

美容知識ほとんどゼロの、ミーハーな自分。
この本って本当にすごいかも!?って思えたのは、『きれいはこれで作れます』に紹介されている本のラインナップを見てからだ。

パレオな男さんの『最高の体調』も紹介されていて、これは他の本も面白いのでは? と期待した。そこでたまたま紹介されていた本を、Kindle Unlimitedにあったので読んでみた。


永田潤子『女子の働き方』

筆者を全く知らなくて、恥ずかしいたらっない。
男性中心社会で、どう女子が働いていけばいいのか。心のスタンス、言葉の使い方、身のこなし方を根本から教えてくれる本だった。


この社会は平等を目指して教育などでは精一杯配慮される中で生きてきて、やっと目の前に立った時に、全くその構造を知らないでいると右往左往してしまって、成長が遅れてしまうと思う。


空気感やお作法について、圧倒的に空気読めない子であった自分が、そういうことか!と熟読して読んだ借金玉、『発達障害 サバイバルハンドブック』『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』の感動とよく似ている。



素直な人の美徳、というのは、人はなかなか素直になることが出来ないというところにあると思う。自分の心の動きの反応から、そう反応したのはなぜなのかを掘り下げていく。その作業で、本来の気持ちに気づく。
できない、わからないと言えないのは、恥ずかしいからで、
相手の意図していないことを余計に深読みする。

そういう心のスタンス、というのは女、男に関わらず大切な物だと思う。
この本にはそういう、働き方の基礎力というものを備えるのにうってつけなのだ。


だから、タイトルが少し悲しい。
「女子の」と名付けられたこの本は、今の社会で働こうとする労働者全員のためになると思うからだ。
もちろん、この頭についていることで、伝えたい層にしっかり届けることができるのだろう。けれど、それを敢えて避けてしまう人もいるはずだ。


男性社会のルールが未知すぎる自分にとって、メンツや見下し、貸し借りの文化などを解説して貰えるのはありがたかった。
いい意味で自分を中心とした考え方で、どう動くのか。べき論などで苦しんでいる人ほど読んでもらいたい本だ。


こういう本がしっかりラインナップされている所に、美容に関する知識もまた本物なのだろうなと。とにかくMEGUMIへのリスペクトが止まらないのだった。

この本と並行してAudibleで聴いた本も、もったいないと思った。


浜田敬子『男性中心企業の終焉』


Audibleでサブスクに登録されてなかったら、多分手に取らなかったと思う。
タイトルが強すぎるして読む前に気力が必要で、新書の棚は同じような強いタイトルで溢れていて、目が滑って目につかない気がする。
サブスクで読めるから気軽に手に取る。本の値段も高いから、そういう人が増えている気がする。
Audibleで聴くと、ラインを引けないからそれはそれで何が書いてあったか思い出すのが一苦労なのだか。


D&I ダイバーシティ&インクルージョン、多様性の必要性を説く。
日本社会の同質性、性役割の固定化で成功を収めて失敗しつつある今。
なお、それにこだわり続ける社会に対して訴えてかけている。


D&I 、その言葉は、SDGSほどには広まってなくて、だから『男性中心』が終わるんですよ、って言わなきゃならない。
読んでから、このタイトルを見ると、もっといいタイトルにこの本になってほしいと思ってやまないのだ。


どうして女性を活躍させなければならないのか? 
逆差別だ。自分たちのキャリアが脅かされる。
「多様性」の理解が浅いと、そういう理解になってしまう。


もはや同質的な社会をあらゆる意味で維持できなくなっている。
女性はその労働力の穴を埋めるためにスポットライトが当たった面もあるだろう。
補完する労働力だったはずの存在が、同じ土俵に立とうとしている。そして、なぜか自分たちよりも優遇されている。
そう見えてしまうのもしょうがないことだ。だって、席は少ないのだもの。



「労働」の概念そのものが揺れていて、今までのような、長時間労働を是とするような働き方は通用しなくなっている。
そのような価値観の揺れる社会で「労働」するには何が必要なのか? 
さまざまなバックホーンを備えた働き手が増えることで、変化する社会に対応することができる。
だから多様性は重要だ。男性だけでなく女性を。そしてもっと進めれば柔軟な働き方を。もっと別の可能性は?…と続いていくはずなのだ。


でも、残念なことにこの社会はストップしてしまっている。なぜなのだろうか?


それが本書の紐解いてくれる内容だ。そしてその批判は、筆者にも鋭く向いている。
ある時代に成功体験を積んだ人ほど同じような価値観を、提示してしまうのだ。それは意識せずに関わらず、影響を与えてしまう。
マッチョな働き方を相手に求めてないか? 押し付けてないかをよくよく振り返りたい。

このマッチョな思想を他者に押し付ける構図(女対女)で、特に労働ものエンタメ作品にそんなに無いように思う。あんまりそういうエンタメを摂取しないからアンテナに引っかからないのかもしれないけれど。あったら読んでみたい。


いまほんのり思い出すのは、「天才弁護士 ウヨンウ」、よしながふみ「大奥」かなあ。「大奥」は母と子の理不尽さの方が強い気がする。



菅野久美子『母を捨てる』


Netgalleryで読む。2024年2月29日に発売されるらしい。
Netgalleyの本をブログで報告しなきゃいけないはずだけど、どう報告するのか説明されたページがどこかわからない…。

毒親ものと括るのには、抵抗すら覚える。そんなカテゴリにおさまらない。読めば読むほど緊迫感が迫ってきて、読むのに力を溜める必要すらあった。

毒親から逃げ出し自分の命を守るために、特に強烈な存在感で筆者をしばる「母」を捨てると言い切る。きっと、それで救われる人がいるはずだから。

読み終わったとき、本当にこのタイトルでよかったのか? とも思う。
この「母」は、「母」を辞めてやっと一人の人間として社会に出ていけるんだろうか。本書の「母」は、社会が生み出した「母」像に囚われた人間だと思う。もちろん、彼女がしたことは認められることではない。でも、彼女だけの問題ではないように思う。


親になるかもしれない可能性と向き合うとき、親としての自分を他者から認められないとしたら、「親」とはいったい何なのだろう? と思う。

子供を産むことが、エゴでしかないのなら、苦労して産む必要もない。
そういうタイムリミットみたいなものが迫ってきて、ぐるぐる考えている。


小野美由紀『わっしょい、妊婦』

最近、小説家の出産・育児エッセイ本を読んでいる。
言語化されるレベルの細やかさに信頼感がある。一般的なサラリーではないから、その分労働にまつわる出産・育児の摩擦というのはほとんどない。もちろん、フリーランスで自由な分、産休も育休もないのだが。


いいタイトルだ。軽快な感じで、切羽詰まっていない。本書には筆者の夫のコメントもつけられていて、男性側の視点も垣間見えるところがいい。

出産に関する、さまざまなマイナートラブル。
書くことのうまさで隠すことも難しくないはずなのに、人に言えない聞けないことも書かれて安心する。

出生前診断について、語る人は少ない。でも、どういう人生設計をするか? を考える上で、生まれてくる人間のサポートを考えるなら、きっと備えることができるんじゃないかって思う。

パートナーも読むのに抵抗が少なかった。性によって指摘するところが違くて、なんかおかしかった。妊娠しててもしてる人っているんだな。


ガブリエル・フレア『射精責任』


Instagramで最近読んだ本の写真をあげている。買った本の写真もあげようかと思って手が止まる。

攻める、強いメッセージ性に、拒否反応を示す人もいるだろうなと思う。正直通勤時に読む時は、しっかり開いて読むこともできなかった。
見出しタイトルがかっこいいんだけど、隣の席の人に見えてしまいそうでひやひやしたから。

日本の事情を日本で語ることと、外から見て日本を見るとまた違って見えるのが新鮮だ。こと避妊や中絶について阻むものが多いと言われることもあるが、外からみればその方法の安全性や手続はどうあれ、「しやすい」とまで見られるのだなと驚く。


子供の遺棄事件が報道されるたびに、そこにあるのは出産した人の言及だけで、妊娠させた人の責任は不在のままだ。どこにいるのか、不在を続けるのか? 逃げ続けることができるのか? きっとこの本が出たおかげで、少しずつ受け手がかわり、書き手も変わるのはずだ。



三宅香帆 『ダンジョン飯』とは「ケアの倫理」の物語である


おんなじもの読んでて貫く視点が全く違くて震えた。ケアの倫理ってだいぶ広まってきた感があって、正直『アダムスミス〜』を読んだときは、ケアが大事なのは知っているんだよなあと思うだけで終わってしまった。

RPGものほど、生活するうえで必要な細々としたもの(ケアのめんどくささ)を設定上想定すると厄介だ。「食」というテーマを貫いたからといって、「ケア」の重要性に結びつくわけでもないだろう。(ただひたすらに消費する話にだってなり得た)

こんなふうに結びつけて読めたらもっと楽しく読めるんだろうなあ!と、noteをいつも楽しみにしている。


三宅香帆 なぜ働いていると読めなくなるのか

集英社新書プラスで読める。近々本になるらしい。

読んでいて、めちゃくちゃ納得できる。自己啓発と教養の狭間を行ったり来たりするような人間なので。ミーハーなのでDaiGoの本もよく読んだし、読んでよかったと思う。一時期は動画会員でもあったし。

教養、カルチャーセンター、自己啓発、YouTuber大学…。時代は変わっても、構造的にやっていることは変わらないのかもしれない。

自己啓発を読むことに対する自己矛盾も感じるときもあった。
社会で評価される軸がわからなくて、それに敏感だからこそ、手にとっていて。でも、そういうのを読むんだと下に見られることもあったり。

自由に金銭的にも精神的にも本が読めるようになったのはここ最近の話のように思えてくる。



染谷みのる『刷ったもんだ』


無料でコミックシーモアで読んだ。
2024年2月18日までは無料みたい。
印刷会社で働く新入社員が、趣味の推し活と両立しながら、印刷のいろはを身につけていく話。

タイトルがめっちゃいい。このドタバタ感ってきっと印刷会社あるあるだろうし、物語のトーンともあっている。

印刷会社って、同人誌の印刷受注も広く行なっていて、一般の印刷物との戸惑う心理って、慣れない限りずっと続くんだろうな…。

先輩社員はとある印刷会社の息子。その先輩社員とのやりとりが摩擦を生みつつ、次に発展していくのがうまい!と思った。


読書とお金の話


本が高い。あらゆるコンテンツが高い…。


どうにかこうにかお金をかけずに読む方法がないかを考えている。潤沢に資産があるわけじゃないので、そうやすやすと買えないのである。ファイナンシャル・プランナーに相談したら、このままでは50代で資産が尽きるらしい?

色々自分が家計をざっくりしている所があって良くないのだが…。子供の費用もざっくり2分の1で計算しているが、そもそも共有資産があるので、自分の個人的資産で養わなくてもいいのである。

それにしてもだ。年収が簡単には上がるわけは無いし、副業も無理な今、出来ることといえば倹約しかないのである。


美容に自己投資しようとしている今年、やはり出費は多い。最低限の投資でもゼロから1になればたいしたものだから、プチプラを厳選し上手にやっていけばいい。こだわりもない。


しかし、読み物だけは我慢できない時がある。
その欲求にどう折り合いをつけて行けばいいかをよくよく考える必要がある。


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思ったほどたいした案が出なかったな… 
またじっくり考えてみたい。


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