【詩】どちらも素敵
春の週末 はじめて入るお店
好きなワインは 置いてあるみたい
メインディッシュが出るまでの いつもの会話
今日も楽しく 楽しく話せそう
笑えないくらいに 恥ずかしいお話
涙も枯れた 悲しいお話
それも今は 今は話せるの
ワインのせいじゃないわ
誰かのために 歩いた日々
もしもこれから 私のために
歩いてみたら 何が待っているの
私のために 使った時間
もしもこれから 誰かのために
使ってみたら 何が見えてくるの
誰かのために生きてゆく
私のために生きてゆく
そうどちらも素敵 どちらも素敵
好きにゆきましょう 好きにさせてね
思ったよりも おしゃべりなソムリエ
好きなワインと 笑い声はつづく
甘いデザートが出るまでに 白状するわ
今日は素直に 素直に話せそう
難しいコトは 気づかないふりをした
言いたいコトは 忘れたふりをした
そんなオトナを オトナをやめるの
ワインのせいじゃないわ
古い傷を 隠した日々
小さな痛みは きっと消えない
それでも明日（あした）は 私の明日は来るの
もしもあなたに 傷があっても
私は何も 何もできない
それでもあなたが 私はあなたが好きよ
私のために 歩いた日々
もしもこれから 誰かのために
歩いてみたら 何が待っているの
私のために 使った時間
もしもこれから 誰かのために
使ってみたら 何が見えてくるの
私のために 生きてゆく
誰かのために 生きてゆく
そうどちらも素敵 どちらも素敵
好きにゆきましょう 好きにさせてね
春の週末 はじめて入るお店
どのテーブルも 笑顔が見える
あなたに会えてよかったと 幸せなのと
伝えたいのに 胸がいっぱいで・・・
きっとワインの
ワインのせいね
☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆
こちらの作品、実はシャンソンの歌詞コンテストへ応募して落選！ というワケあり笑？の歌詞で一部修正したものです。シャンソンなので、日本語からフランス語または他の外国語に訳したら綺麗な表現になるかも、と言葉を選んで書いた覚えがあります。
森山良子さんのような明るさや悲しみの表現が素晴らしいオトナの女性の声をイメージしました。
©︎ 2020 松本アニー
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