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【詩】猫

午後の日差しが

部屋を染めた

君は窓をあけた


週末の約束

忘れたふりをして

曖昧な返事をしたら

君はあきれて

僕の顔をのぞきこんだ


君の笑い声

ありふれた午後

きっと世界中にある

ありふれた時


君のうでの中

僕はおとなしくなる

君の笑い声

愛しい日々

すべてがこの部屋に




車のカギが

みつからなくて

ふたり 探している


寝ている猫を

そっと抱きあげたら

寝床の中 かくれていた

君はあきれて

僕にちょっと八つ当たり


猫の鳴き声

ありふれた午後

きっと世界中にある

ありふれた時


猫はうでの中

いつもよりあたたかい

君の笑い声

愛しい日々

すべてがこの部屋に




☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆

恋人たちの日常を綴っているうちに、猫もでてきました笑。そしてタイトルにしてしまいました笑。

ありふれた日常を文字にするとぼんやりと幸せのシルエットが見えてきますね。


※この作品はstand.fm「松本アニー★続・詩の朗読ラジオ」にて朗読しています。声でも聴いてみてくださいね☆

松本アニー★続詩の朗読ラジオ


©︎ 2022 松本アニー 


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