【詩】おしろい花
夕暮れの首里の町
突然のスコールが石畳を叩いて
大粒の雫が涼しい風を誘えば
暑さもやっとひと休み
君がくれた風鈴が
ひとつチリンとなりました
あんなに切なかった日々は
思い出になりました
雨上がりの首里の町
ほのかに匂うのは
満開のおしろい花
真っ白な花びらが
いたずらに見せたのは
叶わない二人の夢
君がくれた風鈴が
ふたつチリンとなりました
あんなに愛した日々は
思い出になりました
君がくれた風鈴が
ふたつチリンとなりました
あんなに愛した日々は
思い出になりました
君を愛した夏は
思い出になりました
☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆
この作品は３０代の頃に書いた作品です。雨が降り出して、主人公は窓の外に見えたおしろい花にかつての恋人を重ねました。
石畳（いしだたみ）というのは那覇市首里、金城町で見られます。実際に歩いていたときに雨が降ってきたことがあってイメージを膨らませて書きました。沖縄と県外ではおしろい花の咲く時期が少しずれているかもしれませんが、雨の冷たさ、風鈴の音、おしろい花の香り、そして主人公の思いが届きましたら…。
そしてこの作品は２０１５年に企画CDとして自主制作した「コイノハナ」というCＤに入っています。
県内で活動されているアーティスト、イハタケさんに作曲と歌唱・演奏を依頼し「歌」になりました。有料ではありますがnoteに投稿しました。こちらもよろしければぜひ。よろしくお願いします。
私は歌ってません、念のため笑。
※参考：２０１５年発売「コイノハナ」３曲+アコースティックバージョン１曲入り 1000円（税込み）ⓅANNIE-2015
①おしろい花 ②桜を見ていますか ③ウィンター・モーニング ④桜を見ていますか（アコースティックバージョン）
※CDは在庫はすくないですがメルカリショップスにて販売しています。
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