半澤則吉

1983年、福島県二本松市生まれ。大学卒業後、印刷会社勤務を経て独立。フリーライター。…

半澤則吉

1983年、福島県二本松市生まれ。大学卒業後、印刷会社勤務を経て独立。フリーライター。町中華探検隊、朝ドラ批評家としても活動好きな球団は広島東洋カープ、好きなサッカーチームはリヴァプール、名古屋グランパス、好きな力士は若隆景、時疾風。2023年から四半世紀ぶりにスキーを始める

最近の記事

朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第20週 子役が光る朝ドラは本当に面白いですよねという話

こんにちは、朝ドラ批評家の半澤です。朝ドラ『虎に翼』第20週の感想を書こうと思うのだけど、もう20週!? いよいよドラマも終わりが見えてきて、切ないです。 2回もプロポーズした航一よ、まあ頑張ろうぜ、これからこれから!ということでさっそく、振り返り。 昭和30年、新潟から東京に戻ることになった寅子(伊藤沙莉)優未(竹澤咲子・毎田暖乃)は東京の猪爪家に帰ります。そこでは花江(森田望智)と、結婚しても同居し続けたいと主張する直明(三山凌輝)が対立していました。そんな中、寅子は東

    • 朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第19週 優三さんの泣ける手紙は最高も、本当に味わうべきは「沈黙」じゃないかしら

      こんにちは、朝ドラ批評家の半澤則吉です。 新潟編、僕はとても楽しめたのですがみなさんいかがだったでしょう。今作は東京出身の主人公ゆえ、序盤に「地方編」がない珍しい朝ドラでしたが、さまざまな重要テーマを散らしつつ、星航一との綿密なやりとりを描く場として新潟編を作ったこと、素晴らしい演出だったと感じています。 そして優三(仲野太賀)の手紙というか遺書というか、お守りが全国民を泣かす事態になり、漏れなく僕も涙しました。もちろん、それも素敵でしたが、ここではそれ以外にもフィーチャーし

      • 朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第18週 関東大震災から101年目で考える「差別」。映画『福田村事件』と五輪柔道決勝を引いて

        こんにちは、朝ドラ批評家の半澤です。最近とてもうれしいニュースがありました。次クール、2024年の9月からのBS朝ドラ再放送に『カーネーション』が決定ですって。『虎に翼』のナレーション、尾野真千子さんがヒロイン糸子を演じた傑作朝ドラ。このタイミングで見られるはちょっとサプライズ。今年の大河『光る君へ』の第一話で斬られた国仲涼子が4月からの昼再放送『ちゅらさん』で復活(転生?)するなど、最近の朝ドラ再放送トレンドは「ちょいズラし」でしょうか。まさに絶妙のセレクトとタイミング、朝

        • 「暑中お見舞い申し上げます」感が高すぎる、荻窪「春木家本店」冷やし中華で涼を取る

          あれ?暑中見舞いはいつ出すのだっけ、と考えたのは本日、この冷やし中華を食べたときのこと(答えは「小暑(7月7日頃)」~「立秋の前日(8月7日頃)」にかけて送るのが通例とのこと)。 こちら荻窪「春木家本店」は僕のうちから最寄りの町中華であり、中華そば、ならびに日本そばの名店です。 冷やしむじなもあるよ、また行かねば「春木家本店」さんは超手短にいうと昭和6年創業のそばや兼中華も出すよというホスピタリティのかたまり。荻窪駅前近くにあるラーメン店「春木屋」さんのルーツ店でもあり、ま

        朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第20週 子役が光る朝ドラは本当に面白いですよねという話

        • 朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第19週 優三さんの泣ける手紙は最高も、本当に味わうべきは「沈黙」じゃないかしら

        • 朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第18週 関東大震災から101年目で考える「差別」。映画『福田村事件』と五輪柔道決勝を引いて

        • 「暑中お見舞い申し上げます」感が高すぎる、荻窪「春木家本店」冷やし中華で涼を取る

          朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第17週 お待ちかね涼子様・玉ちゃんだけじゃない!寅子のサザエさん感に脱帽

          こんにちは、朝ドラ批評家の半澤則吉です。 最近、会う人会う人(のうちで、朝ドラを見てそうな人)と『トラつば』の話をするのですが多くの人が絶賛していて面白いですね。本当に良いところがたくさんある作品なので、ここではその一部分を切り取り、僕なりの感想を記録していければと思っています。 ということで、まずは第17週の振り返りといきましょう。 涼子、玉の再登場、それを見守るヒロイン寅子寅子(伊藤沙莉)は新潟の地で涼子(桜井ユキ)、玉(羽瀬川なぎ)と再会を果たしさらには花江(森田望

          朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第17週 お待ちかね涼子様・玉ちゃんだけじゃない!寅子のサザエさん感に脱帽

          朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第16週新潟編スタートで感じる、トラつばの圧倒的な国語力

          こんにちは、朝ドラ批評家を勝手に名乗り朝ドラをウォッチし続けております、半澤則吉です。今回は『虎に翼』第16週について感想を書きます。まずは超ざっくりそのあらすじを振り返りましょう。 登場人物が大幅に減ったことで第16週は緻密な会話劇に変化!寅子(伊藤沙莉)は東京を離れ、新潟地家裁三条支部に赴任します。地元の弁護士・杉田太郎(高橋克実)、次郎(田口浩正)や新潟の職員から歓迎され新たな仕事に向き合いますが、高瀬(望月歩)が地元の権力者とトラブルを起こすなど、地方における「法」

          朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第16週新潟編スタートで感じる、トラつばの圧倒的な国語力

          朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第15週で改めて感じた優三さんのスゴさよ

          こんにちは普段はいろいろなところで文章を書きながら朝ドラ批評家としても活動しています、半澤則吉といいます。各所で朝ドラ記事を書いてきましたが、今回思い立ってnoteを始めたのでこちらにも書き残すことに。『虎に翼』が折り返しを少し過ぎた中途半端なタイミングですが、いろいろと書ければと思います。ちなみに他サイトでは勝手に朝ドラを思い出して散歩記事など書いております。記事はこちらよりどうぞ。 今回は表題の内容を語りたいので、総括的な内容はまたの機会に譲りましょう。では第15週につ

          朝ドラ批評家の『虎に翼』考  第15週で改めて感じた優三さんのスゴさよ

          “いよいよ”2024年7月6日に復活、「お茶の水、大勝軒」

          仕事でも普段の生活でも「いよいよ」という言葉を使ってしまう。いよいよやってくる、いよいよ公開、いよいよ◯日から、うんぬん。記事でもよく見るし僕も油断するとすぐ使っているけれど、なんだか気持ちの入ってない「いよいよ」も多い。「今年もこの季節が」くらいでも「いよいよ」になってしまう。でも、「お茶の水、大勝軒」の復活に関しては、まさに「いよいよ」の感があるし、人に言いたくなる「いよいよ」なのでここでまとめたい。 「お茶の水、大勝軒」が休業となったのは2020年のこと。2018年に

          “いよいよ”2024年7月6日に復活、「お茶の水、大勝軒」