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【病室304号室】

以前、同室には、向かいのベットに僕と同年代の人と隣におじいさんがいた。

と書いたが病室は、カーテンで仕切られてるのでどんな人なのか?始めは良く分からなかった。

毎朝、病室に担当のナースがバイタルを測りに来る。

その時に患者の名前を呼んで、体調の変化や雑談を交えながら話をする。

その話を聞いて、大体どんな人が入院してるのかわかる。

他の人からしても僕がどんな人か聞いて判断されていたと思う。

と言うことで、同室の人達をこんな感じで把握した。

同年代の人は、市川さん。おじいさんは・・・忘れた。

顔が見える時は、食事の配膳などちょっとした時だった。

そうそう、市川さんの第一印象は、ナースとの会話を聞いていて、もっと若い人だと思っていた。

その会話は

「ナースステーションにお母さんから電話があり、うちの息子はゲームばっかりやってないですか?やってたらゲームをやらないように注意してください。って言われたよ~」

だった。

どんだけ普段からゲームやって怒られてるんだろう。ってその時は思った。

そしたら50代!ちょっと面白かった。

おじいさんは、腰が悪いらしく食事はベッド上で、寝ながら食べていたようだった。

よく、「もうコルセットがあるんだから、起きて食べないとねー」と言われてた。

が、相変わらず寝ながら食べていた。

すぐに弱音を吐くじいさんだった。

304号室は、日当たりが良く明るい部屋だった。

つづく

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