3月24日 ①

 問い合わせたメールに、二件とも返信がない。
 ひとつは辞めた職場から、各種謎に対する回答を待っている。もうひとつは、したい仕事の応募に関する問い合わせだ。前者は直接やり取りを続けていた事務担当者、後者は公的に公開されている問い合わせ窓口に送った。
 相手も忙しい…と取るのは優しいと思う。しかし、相手も仕事ではないのか?と厳しいことを言いたくなる。特に後者、問い合わせ窓口に応答しないって、どういうことなのだろう?機能していないと公表としているようなものではないのか?
 したい仕事だが、給料は安く、通勤がものすごく不便だ。それが迷いの原因で、考えると溜息が出る。
 そんなことを言っていたら、働ける場所なんか何処にもない。
 もう一人の自分がそう言う。朝早くに起きて、何時間もかけて通勤している人は、世の中に沢山いる。そんなことは承知の上である。
 働くって何だろう?
 先日、適職と天職について学んだ。どちらを選んでどう生きるか…というより、この世に選べる選択肢なんて殆どないと、私は思う。あくまで私にとって、“働く”という場所の選択肢がないのだ。
 したい仕事が無ければ、その他の条件で選べば良い。しかし、その他の条件に該当する仕事がそもそもないのだから、選びようもない。
 私が今なりたいのは、無理して働かなくても生きて行ける人間だ。好きなことだけをして、道楽して生きて行きたい。
 昔、血の繋がった父親が、「髪結いの亭主になりたい」と言ったと母から聞いて、馬鹿じゃないかと思った。一家の大黒柱がどういうつもりかと。これ以上ないくらい嫌っているのに、私もその血を引いていることを、このところ思い知らされる。もう、色々しんどい。

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