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私の日本語教育歴【就職編】

転職やフリーターは、決して悪いことではありません。私は今、転職して良かった!と思っているし、フリーターになって好きなことで生きている実感があります。私のキャリアが、誰かの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

大学時代

私は大学3年生の時に日本語学校で教育実習、4年生の時に中学校で教育実習を経験しました。大学時代の詳しいお話はこちら。

一般企業に就職

大学卒業後は、一般企業(アミューズメント系)に就職しました。日本語学校などの求人が出るのは年明けの2月〜3月頃で、周りがどんどん就職を決めていく中そこまで待てなかった、そこまでして「どうしても日本語教師に!」というほどの熱量がなかった、と言うのが正しいでしょうか。
しかしこの時、合同企業説明会への参加やエントリーシートの提出、集団討論や面接などの、ごく一般的な「就活」を経験できたのは、非常によい経験だったと思います。一般的な「社会人」としての経験は、その後外国人就労者や就労希望者を教える際、また自分が転職する際に役立ちました。

転職

日本語教師が薄給なのは知っていましたし、「日本語教師になるのは今じゃなくても」と思ってはいましたが、心のどこかでその夢は捨てきれずにいました。偶然見つけた求人に飛びつき、すぐに見学へ。
住んでいたのが田舎なもので、そもそも専任の日本語教師の求人が出ること自体が珍しいことで、そんな中「高校で日本語教師」という物珍しさにも惹かれ、転職することに決めました。しかし当時の私は「転職」に良いイメージがなく、しかも入社半年で転職だなんてキャリアに傷が〜と考えたりもしていましたが、今となってはそんなこと気にするだけ無駄だったなと思います(笑)
新卒で入社した会社を6ヶ月で退職し、その後私立高校の嘱託講師として3年半働きました。

そこは外国人を「留学生」として受け入れている学校で、言うなれば日本語学校の高校版です。留学生たちは一部を除きほぼ全員が寮生活で、日本の大学への進学を目指します。
そこでは私は、日本語の授業をはじめ、担任業務、生活指導、進路指導、保護者対応、さらには生徒募集活動(海外出張・入試業務)などにも携わり、多忙な日々を送りました。

転機

その後大きな転機となったのが、2020年に参加した日本語教育学会の文化庁委託事業「子どものための日本語教育研修 子ども初任コース」に参加したことです。2020年10月〜2021年1月までの約4ヶ月間オンラインで行われ、私が参加した北海道・東北ブロックには約30名の先生方が参加されました。

参加していた方の中には、外国人散在地域であるために教師同士のつながりがなく、情報も少ない、誰にも相談できない、という状況の方が多くいらっしゃいました。私もその時初めて、自分の学校以外で日本語教育に携わっている人に出会いました。
講座自体の学びもさることながら、全国につながりや情報がなくて困っている先生方・支援者がたくさんいるのでは?と気づくきっかけになりました。これが、私がオンラインの可能性を感じた一つのきっかけです。

この研修に参加した2020年10月から、私は病気(うつ)療養のために休職していました。同じ頃コロナが猛威を振るっており、次年度以降の留学生来日が見込めないことから、勤務先での日本語教師の職がなくなるかもという事態にもなっていました。これから6ヶ月の病休を取っても、とても復職できる状況とは思えず、ましてやこの状態で転職など…と、無職になって露頭に迷う未来しか見えませんでした。

しかし何とかそれは避けなければと考えた結果、「オンラインで世界中の日本語教師をつなぐ」ということを思いついたのです。それが「日本語教師のための情報共有コミュニティ『あいうえお』」というオンラインサロンの始まりでした。

そして同じ頃、オンラインで日本語を教えるという道があると知って、オンライン日本語教師に転向することを決意しました。2020年の12月にPreplyを始めたと記憶していますが、その頃はコロナの「おうち時間」の恩恵を受け、トライアルレッスンが週に何件も入っていた記憶があります。
自由な時間で、自分のペースで仕事ができる在宅ワーク、しかも自分のスキルと今までの経験を活かせる、まさにピッタリの仕事でした。

しばらくは上記の語学学習プラットフォームに登録して収入を得ていましたが、その後オンラインの学習塾に講師登録をしたり、コロナが落ち着けば地域の技能実習生研修センターに働きに出たりなど、個人事業主としてアレコレ挑戦してきました。なかなかこんなに色々やっている人もいないと思うので、個人事業主になってからの仕事内容はまた別に書きたいと思います。
とにかく、我ながら波瀾万丈な人生だなと思います(笑)

今日のまとめ

何事も、やってみなければ分からない!
興味があることは、やってみるまでずっと「興味がある」ままです。やってみて好きかどうかが分からなければ、諦めることすらできません。気になるなら、とにかく何でもやってみよう!

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