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伝光録 第四十五祖 芙蓉和尚
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【本則】芙蓉山道楷和尚が投子義青禅師に参じ、すなわち問う。「仏祖の言句は家常[1] の茶飯[2] のごとし。これを離れて外に別に為人[3] の処は有りや無しや」。投子禅師が曰く。「汝は道え[4] 。寰中[5] は天子の勅[6] 。天子は還って[7] 、堯・舜・禹・湯[8] を借
伝光録 第四十三祖 |大陽明安(だいようみょうあん)大師
【本則】
大陽明安大師がちなみに[1]、梁山和尚に問う。「いなかるか、これ無相[2]の道場」。梁山和尚は観音像[3]を指して曰く、「這箇はこれ、呉処士[4]による画」。明安師が、進語[5]をしようと擬す[6]。梁山は急に求めて[7]曰く、「這箇はこれ、有相底[8]。いかなるか、これ無相底[9]」。明安師は言下において、省[10]あり。
【機縁】
明安大師の諱は警玄。『伝灯録』[11]などが記する
伝光録 第四十祖 同安丕(どうあんひ)禅師 <前半>
【本則】
雲居(うんご)[大師が]、あるとき、[衆に]示して曰く。「恁麼(いんも)の事[1]を得んと欲せば、すべからく、これ、恁麼の人なるべし。すでに、これ、恁麼の人。なんぞ、恁麼の事を愁(うれ)えん」。[同安丕]師[2]、[この言葉を]聞きて、自悟(じご)す。
【機縁】
[同安丕]師は、いずれの許(ところ)の人なりを知らず。すなわち、雲居[大師]に参じて、侍者(じしゃ)となりて、年を経(へ)る