香月晴風

会社員。30歳。 やりたいことを探し求める日々。 今の目標→認定心理士の資格取得/長…

香月晴風

会社員。30歳。 やりたいことを探し求める日々。 今の目標→認定心理士の資格取得/長編小説を書く/作詞作曲にチャレンジする 読書とライブ鑑賞とアニメが好き。ギター練習中。

マガジン

  • 読書記録

    読んだ本の感想をまとめています。

  • にゃんぐ団

    暴れん坊な愛猫の話

最近の記事

私の男

【読んだ本】 「私の男」桜庭一樹(文春文庫) 【あらすじ】 小学4年生の頃家族を震災で亡くした花と、その養父淳吾の15年間の歪んだ愛の物語。 【感想】 圧巻という言葉が最初に出てきた。 「私の男」という題名がぴったり。全ての元凶は「私の男」であり、狂っている。 冒頭の文章から戸惑いがあった。 「私の男」というからには、恋人かと思って読み始めたのに、そうではなかった。結婚を祝う言葉を投げかていたのだ。 すぐに、私の男は父であることが判明した。 父は父でも、私こと花

    • 13好きな休日の過ごしかた

      予定があると休まらない。 そんなふうに感じることはないだろうか。 私は、ある。 予定があるだけで、疲れてしまい、ドタキャンをしてしまいたくなる。 スケジュール帳が黒くなるにつれて、暗い気持ちになる。 もちろん、一つひとつの予定は楽しみだし、行って後悔することもほとんどない。 それでも、予定があるという事実に疲れるのだ。 予定がない休日は幸せである。 突然思いついて買い物に行ったり、はたまた、引きこもってゴロゴロお昼寝をしたり。 なんでも自由にできるのだ。

      • 狭い世間の伝説。

        読書記録5冊目。 ◆読んだ本 『赤朽葉家の伝説』桜庭一樹(創元推理文庫) ◆本のまとめ 千里眼の祖母・万葉、元レディースで漫画家の母・毛鞠、語り手のただの普通の女の子・私。 山陰地方の片田舎の名家、赤朽葉家の親子三代。時代に翻弄されながら、“家”とともに駆け抜けた女たちの物語。 ◆感想 一言でいうと、人がたくさん死ぬ話だ。死にすぎではないかと思うくらい、たくさん死ぬ。ただ死ぬのではなく、その死が物語の鍵にもなっている。 老衰で死んだのは万葉の義母のみで、他は若くし

        • 「インプットとアウトプットの黄金比は3:7」

          ◆読んだ本 『もしも社畜ゾンビが「アウトプット大全」を読んだら』樺沢紫苑、齋藤邦雄(サンクチュアリ出版) ◆本のまとめ 話す、書く、伝える。 全ての手段を使い分け、必要であれば全ての手段でアウトプットすることで、問題を解決していこうという本。 仕事に行き詰まっている人、本を読んでもなかなか身につかない人などにオススメしたい。 ◆感想 前半はマンガ、後半は解説という、よくあるビジネス書の入門書だが、特に印象に残っているところが3つがある。 1つ目は、本の構成について

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        • 読書記録
          3本
        • にゃんぐ団
          0本

        記事

          得意と好きとは噛み合わない

          得意なことってなかなか思いつかないですね。 納豆の早食べなんて言ってたこともありました。 文章を書くのが得意だ、と言えるくらいの自信が欲しいです。 好きなことと得意なことって合致すると言いますが、自分自身の 好きだと思っても続かない。続かないから得意にならないで終わってしまう。飽きっぽいのだと思います。手広くいろんなことに手をつけて、 結局得意なことがわからないまま終わりです。 "自分にできることは何かといつも考えていること"が得意なことかなと思います。得意なことと言って

          得意と好きとは噛み合わない

          80分おきに記憶を失う博士

          小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫) ◆あらすじ 事故に遭い、80分しか記憶がもたない数学者の博士と、家政婦として雇われた主人公とその息子の心温まる愛の物語。 ◆感想 博士は初めて会った人の誕生日を聞き、その数字にまつわる数学の知識を披露する。披露といっても、その数字の素晴らしさを相手に伝える博士なりの挨拶だ。そんな挨拶が 80分ごとに行われる。けっこう大変なことだと思う。 そして、記憶を失っても自分の状況を理解できるように、博士の背広にはクリップで止めたメモがた

          80分おきに記憶を失う博士

          読書記録2冊目。毒入りグレープフルーツ

          小川洋子「妊娠カレンダー」(文春文庫) 収録作品 「妊娠カレンダー」 「ドミトリィ」 「夕暮れの給食室と雨のプール」 「妊娠カレンダー」◆あらすじ 妊娠した姉との日々を綴った日記形式の短編。 ◆感想 姉の食に対する描写が印象的だった。普段は妹の料理に不味いと言い放ち、つわり中の食べ物に対する嫌悪感の描写は凄まじいものを感じ、つわり後の食べ物への執着心は生々しかった。 とりわけ、主人公は、姉のお腹の子供にも影響があるかなと考えながら、'毒入り'グレープフルーツジャムを作

          読書記録2冊目。毒入りグレープフルーツ

          自分が自分であるために。

          人が怖い。 私は、誰かの不機嫌を感じると心拍数が上がる。 何気なく伝えたことが、癇に障ってしまわないか顔色をうかがってしまう。 そんな状態を繰り返していたら、自分が何をしたいのか、何を言いたいのか、わからなくなってしまった。 この人はこう主張しているから、私はこういう受け答えが正解だな。この反応ってことは、ちょっとズレてたから、気をつけよう。 そんなことばかり考えていたら、その時自分は何を言いたかったのか、何を思ったのか、すぐに言葉にできなくなってしまったのだ。 後から、私

          自分が自分であるために。

          読書記録1冊目。コントラストが繊細なチェスのお話

          読んだ本 小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」文春文庫 あらすじ 大きくなりすぎて、デパートの屋上から降りられなくなった象に思いを馳せた少年。バスの中で暮らす大きなマスターと出会ったことで、チェスの世界に足を踏み入れた。 そんな主人公が、人形の中でチェスをし、白と黒の盤面の下で、繊細な詩を紡ぐ物語。 感想 チェス盤の白と黒を思わせるコントラストが繊細で心打たれた。 大きいと小さい、表と裏など、印象的な対比が連なって、繊細な物語を作り上げている。 例えば、冒頭では、デパー

          読書記録1冊目。コントラストが繊細なチェスのお話

          読書記録をつけようと思う。

          最近読んでいる本は、ビジネス書や実用書ばかり。小説を読みたい気もするのだけど、なかなか他のことをして時間をとっていなかった。 そんな折に、昔買った沢山の小説を見つけた。うっすら内容を覚えているものから、全く覚えていないものまであって、自分の中に確かな記憶がある作品がほとんどなかった。 せっかく読んだのに、と寂しく感じたので、もう一度読み直して消化していくために簡単な記録を残そうと思う。

          読書記録をつけようと思う。

          空気みたいな存在でありたい

          高校生の頃、晴風さんは空気みたい、と先輩に言われたことがある。 私の心にずっと残り続けている言葉だ。 先輩とその恋人と、私の3人で帰宅していた時のことだ。付き合いたての先輩と恋人は、本当は2人きりになりたかったのかもしれない。それでも、先輩は私も一緒にいることに違和感を感じなかったようだ。 空気があるのが当たり前のように、そこに存在していることが当たり前だと思えたらしい。 空気は認識しなければないようなものだから、認識されなければいてもいなくても一緒だ。その理屈で、私が存在

          空気みたいな存在でありたい

          9最近泣いたこと

          最近泣いたこと、というお題で書きたい小説があったので書き出しましたが、上手くまとまりませんでした。更新続けたいので、もう少し時間をかけて書いてから、投稿しようと思います。 小説にできなかったのでリアルで泣いたことを。 最近ライブに行きました。そしてライブで泣きました。 音から滲み出る感情に共感して、感銘して泣いてしまいます。 曲の物語や、その曲をよく聴いていた時の思い出、気持ちが蘇ります。 曲を聴いているだけでは感じない、生のライブだからこそ感じる音、空気に心動かされます

          9最近泣いたこと

          怒るためのエネルギー

          最近怒ったことを探しましたが、特に思い当たることがありませんでした。というのも、私にとって怒ることは難しいことだからです。 何か問題のあることが起こっても、怒るのではなく、問題解決に努め、場合によっては相手に何か事情があるのかもしれないと相手に共感しようとしてしまいます。 また自分にとって不快なことが起こっても、相手に事情があるかもしれない、私が何かしてしまったのかもしれない、など、いろんなことを考え、怒りになりません。 なぜ怒らない、いや、怒れないのか。おそらく、自分が

          怒るためのエネルギー

          横柄なにゃんぐ団

          せっかくだから、嬉しい悩みについて書こうと思います。 飼い猫たちが横柄すぎて悩んでいます。 うちの飼い猫たちは暴れん坊なので、ギャング団もといにゃんぐ団と呼ばれています。 にゃんぐ団は、にゃんぐ(兄)とにゃんぐ(妹)の2匹から構成されています。わかりやすいようにこのnoteでは、にゃんぐ(兄)を兄、にゃんぐ(妹)を妹と呼びます。 暴れん坊のにゃんぐ団 睡眠妨害まず、妹は夜中に頭をかじりにきます。そして、布団をめくろうとします。 私はたいてい寝ぼけまなこで布団に妹を招き入れ

          横柄なにゃんぐ団

          audibleを聞いてみた

          amazon オーディオブック:Audibleをご存知ですか? Audibleとは オーディオブックという名前の通り、本を再生することができる、いわば大人のための読み聞かせサービスです。ビジネス書、小説、エッセイなどジャンルを問わず多くの作品を聞くことができます。 私がnoteを始めたきっかけである「書く習慣」という本とも、Audibleで出会いました。 書く習慣は、とてもわかりやすく、とっつきやすいnoteから生まれた文章を書きたい人のための本です。 詳しくは作者さん

          audibleを聞いてみた

          子供の頃は今につながる

          子供の頃の夢はこの世界の全てを知ることでした。 あらゆることに興味があって、とりわけ本を読むことが好きで、世界中のすべての本を読みたい、読めると本気で信じて疑わない子供だったと思います。 小学校低学年の頃はたくさん習い事をさせてもらっていました。習字にピアノに剣道に、塾にも通っていました。何かを始めるきっかけは、たいてい近所の友達で、誘われるがままに一緒に始めました。誰かに誘われると、断らない性格で、どんなことでも楽しそうに思えていたのです。 今もそこは変わりません。誰か

          子供の頃は今につながる