見出し画像

最愛のクッキー

恋しい、と思う。
そろそろだ、と思う。

君が、わたしの近くから姿を消して、しばらく経つ。

君が必要だ。
君じゃなきゃいけない、と思う。

そろそろだ、と。

わたしが、焦がれるように恋をしているのは、【ウォーカーのクッキー】だ。

近所のスーパーから、少し前に姿を消した。
このところ、「ご褒美クッキーだけど、好きなときに買える」という状況が長く続いていた。
いまでは、KALDIに行かないと、会えない。

このあいだKALDIを覗いたときに、やっぱり目を奪われてしまった。
でも、ご褒美クッキーだから、今は違うと手に取らなかったあの日から、くすぶるように心を焦がしている。

本当に好きなもの、はたまにしか買わない。

ウォーカーのクッキー
ハリボーのグミ
ハーゲンダッツのアイス
スターバックスのティーラテ(イングリッシュブレックファストのオールミルク)
すべてのケーキ

好きだから常備しているもの、よく買うものもある。

スイスミスのココア
レディグレイの紅茶
カルピスの原液
100円のシュークリーム
果汁グミのすべて

日常から、自分の機嫌を取ることと
本当に特別に、自分に与えるものに、線引きをしている。

ウォーカーのクッキーの特別感たるや
わたしはいつも、うっとりしてしまう。

いちばん好きなのは、2枚で100円を越える袋入りのクッキーで
満月みたいな丸いやつ。

ずっしりとした厚みと、充実感。
小さな袋に、2枚だけ詰められた幸福。
充分すぎる、あふれるようなバターの味。

うっとりしてしまう。
その、幸福感に
人生のご褒美を詰め合わせたような、特別感。

次にKALDIに行ったら買おう、と思う。
いますぐ食べなくても死なないけれど

これは、慌ててインターネットで買うやつではなくて
でかけたときに、にやりとしながらカゴに入れたい。

そうしてしばらく、デスクとかキッチンに飾って
ここぞ、というときに、食べる。
にんまりしながら、食べる。

その日をわたしは、心待ちにしている。



(関連記事)KALDIで好きなアレ



スタバに行きます。500円以上のサポートで、ご希望の方には郵便でお手紙のお届けも◎