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スタバのチケットを、いつ使おうか悩んでいる君へ

わかる、その気持ちわかりますぞ。

もう良い年のおとなだから、スタバには好きなときに行けるのに
その、小さな紙切れが、宝物みたいになる。
まるで、ひだまりみたいに。あたたかくなる。

何を飲もうか、と考えているときは
何かを飲んでいるときとはまた違う
濃い空気みたいな、幸福感がある。

だってわたしには、スタバのチケットがあるのだもの。
なんていう、無敵感。

あのチケットを、
上限額まで使いきるのは、なかなか難しい。
ひとつのドリンクと引き換えなければいけないから
フラペチーノだと、簡単だけれど。
あたたかい飲み物だと、ベンティサイズかな?
トッピングもいいかもね。
スタバの店員さんはやさしい人が多いから、
相談してみるのもいいかもね。

飲んでしまうのが、少しさびしい気もしてしまうね。
チケットを持っているあいだの無敵感を
ずっと抱えながら生きていきたいのに。
例え、最後には紙切れになるとしても

さあ、何を飲もうか。
いつ飲もうか。

幸福な悩みが嬉しい。
あなたが抱える、幸福のその先
マグカップの底に
わたしもきっといる。
幸福を携えて、ほほえんでいる。

もし、あなたが
少し乱暴な気持ちで、「いーやもう今日使っちゃえ」と思って
スターバックスに駆け込んだとしても
わたしはそれも、悪くないと思う。

あなたの、とげとげした感情を
あたたかかったり、甘いものが削ぎ落としてくれるならば。
それもとてもすてきだね。

もし、あなたが
「うふふ、使っちゃおうかな」とにやつくのもすてきだ。と思う。

散々迷ったのに、思いつきで使っちゃった。なんてね。
そういう瞬間ってあるよね。
大切にとっておいたチョコレートを、なんでもないときに食べちゃうみたいな。

いいんだよ、
なんの準備をしていなくても
なんのご褒美じゃなくても
特別じゃなくって、なんでもない続きみたいな日々の狭間でも構わない。

今日を生きてえらかった。
もう、毎日がご褒美だよ。
そして、スターバックスが必要なときがある。

いつでもいいよ、だいじょうぶ。

どんなときでも
あなたが選んだその飲み物を
おいしいと思えたり
思っていたのと違ったときも、なにか小さな発見があれば。

自分にやさしくしよう、と思ってスターバックスに立ち寄ったとしたら。
それでいいのだと思う。

今日は、話してくれてありがとう。
渡したチケット、よろこんでくれてよかったよ。

いつか一緒に、スターバックスにいけたらいいな。





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