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2021_0526_百年経っても、覚えていて

松永紋華
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強くなることができたら、
僕はもう
傷つくことはないのだろう、と思っていたけれど。

僕が欲しかったのは、
傷口をやさしく守る薬であって

すべてをなかったことに
したいわけではないのだと

「強く生きたい」と願った僕に
「やさしく生きなさい」と言ってくれた

あなたの、声が
いま、耳元で響いている。




【photo】 amano yasuhiro
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