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子どもの観察力


成長するにつれて衰えてしまうもの
いろいろありますが、観察力もそのうちの一つではないかと思っています。

私が子どものころの話。

最寄り駅・洋光台のバスターミナルを通るたびに
停まっているバスに目を凝らします。

今までに見たことのない形のバスを見つけると、
それをつぶさに観察して、家でさっそく画用紙に描いてみる。

このインプット・アウトプットの繰り返し。

違いって言っても、ほんとに些細なものです。
それでも、今でも描き分けられるほど細かく記憶している。


そのうち、事業者による形の違いなどの傾向がつかめてきます。

同じ事業者でも、家から離れた場所では形がかなり違う。
それが家の近所の別の事業者の形となぜか似ている。
(例:磯子のあたりの市営バスは江ノ電バスと形が似てるなあ)

バスのボディーというのは基本的にメーカー任せで、
似ているのはたまたま同じメーカーを採用しているから、
などの知識がついてきたのは後になってからです。


いまでもバスに対する興味はありますが、
どちらかというと路線網の改廃に関すること。

最近の車両の細かな違いはほとんどわかりません。
当時ほど車両の違いに興味がわかないのです。


俗に子どもの集中力は長い時間持たないといいますが、
その短い時間でインプットする能力・情報量は逆にずば抜けている。
その観察力を支えているのは好奇心。

なるほど、これがゴールデンエイジというやつだな。
何もサッカーに限った話ではないわけだ。


大人と子どもの観察力の違いって何だろう。

大人の場合はある程度予備知識という枠組みがあって、
その足りない部分を穴埋めすることを意識しながら
効率よく観察を済ませようとする。

故に、対象の枠外の事象はたとえ目に入ってもスルーしてしまう。

子どもはといえば、予備知識なんてものは無しで観察対象にぶち当たる。
目に入った「これなんだろう?」と思ったものをスルーせず、
興味の赴くまま観察する。故に記憶に残りやすい。

そんなことをつれづれと考えてみました。


昭和50年代にタイムスリップして、もう一度あの辺のバスを見てみたいなあ…
ついでに子供時代の自分にアクセスして…あとは分かりますね。(誘拐じゃないよ)

※タイトル画の場所は本郷車庫です。
雰囲気が何となく野津田車庫に似ている。

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