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「気づかい」が、逆に「満足度」を下げるという話。

基本的に「後悔」をしないJUNです。

「購入したもの」に対しても、たとえ「人生」においても後悔はしない主義でございます。
#多少強がり

本日は、そんな話題。

もちろん、最初から「後悔すること」を計算に入れながら生きている人はあまり多くないでしょう。

そして、自分も「後悔したくない」のだから、自分の周囲の人にも「後悔してほしくない」ですよね。

ということで、「後悔」をふせぐちょっとした方法をご紹介します。

子どもにかかわる大人のみなさまは、余計な気づかいで、子どもさんの気持ちに「後悔」させないよう工夫してみてくださいね。

▼ちょっとした「気づかい」が、逆に「満足度」を下げるときとは。

さて、ここで問題です。

問題というか、考えてみてください。

あなたは、「写真教室」に参加しました。
#明日の幸せを科学する

写真を教えてくださる先生から、「お気に入りの写真を2枚選んでください。」

という指示がだされました。

そして、

「その写真のうち1枚を持ち帰ることができます。もう1枚は、参考資料として提出してください。」

と、お願いされたのです。

その際、2種類の指示が出されました。

A:「持ち帰る写真と提出する写真は一度決めたら変更できません。」
B:「持ち帰る写真と提出する写真は、一週間以内であれば変更可能です。」

さて、どちらの指示の方が、「持ち帰った写真の満足度」が高かったと思いますか?

これが驚きで、なんと、

「Aの方が、写真に対する満足度が高まった!」

というのです。

しかし、おもしろいのは、「どちらの指示の方が満足度が高くなりそう?」と事前に聞いた場合。

事前の確認では、

「Bの方が高くなりそう。」

と、多くの人が予想しました。

その理由は明白ですよね。

「家に持ち帰って『やっぱりあっちにしよう。』となった場合、本当にお気に入りの写真が手元に残るから、いざというときのために変更ありの方がいい。」

というのは、素直な人間心だと思います。

しかし、現実は、「変更できない!」とビシっと宣言された方が、満足度は高まるのです。

▼「変更禁止」の方が、満足する理由。

これは、ざっくり言うと、

「人間の心の免疫システムの問題。」

もっと簡単に言うと、「傷つくことを防止するために働くシステム」の違いが関係しているのです。

「それだったら変更できた方が傷つかないでしょ?」と思われた方、確かにもっともですよね。

しかし、僕たち人間はとってもおもしろい生き物で、

「もう変更できない!というより大きな衝撃だからこそ、免疫システムがしっかりと働く。」

という逆転現象的な状態に陥るのです。

「もう変えられない!」と認識することで、

「ん~確かに提出した方がいい写真だった気もするけど・・・。いや、でもこっちの方が僕らしいや!!」

というように、「変更できない」という事実を受け入れた結果、「その結果に満足するように振る舞う」ということが起きます。

しかし、「弱い衝撃」の場合。

この実験で言えば、「一週間は変更できる」という軽めの衝撃の場合は、免疫システムが働かず、結果、いつまでも迷って「満足度を下げる」という結果に結びつくのです。

別の実験で、電気ショックを使った場合も同じ結果が出ています。

ある「クラブ」に入会する儀式として、「強い電気ショック」と「弱い電気ショック」の2パターンで「クラブ」に対する「満足度」をチェックしました。

予想は、やはり、

「強い電気ショックを受けて入った方が、ぞのクラブに対する満足度が高かった!」

というから人間はおもしろいですよね。

簡単に解説すると、入会の電気ショックが痛かったもんだから、「僕はこのクラブに選ばれた!」と必要以上に「満足度を上げる」ことにつながったのです。

これを学級経営に応用するのであれば、何かしら選択するときに、簡単に

「いつでも変更できるよ~」

とか言ってしまうと、子どもたちの「満足度」を下げる結果になるかもしれません。

ぜひとも、口癖に注意しましょう。

▼まとめ。

本記事では、「やさしめの気づかいは、使い方を考えよう!」という内容をまとめました。

昔から言われていることですが、「やさしい」からと言って「いい人」とは限りませんからね。

むしろ、ここぞというときは、大人側からバシッと枠組みを具体的に決めてもらったほうが、子どもたちは活躍しやすいかもしれません。

ぜひとも、「気づかい」の使い時を考えてみてくださいね。

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